Skip to main content

WFP、衝突が続くシリアで食糧支援を25万人対象に拡大

WFP、衝突が続くシリアで食糧支援を25万人対象に拡大
{SUMMARY TODO}

WFP、衝突が続くシリアで食糧支援を25万人対象に拡大

2012年4月24日
ダマスカス発

WFP 国連世界食糧計画は今月末までに、シリア国内で25万人に食糧支援を届けるべく、活動規模を拡大する。数週間以内には、支援対象を50万人にまで増やす予定。

WFPはこれまで、シリアアラブ赤新月社との協力の下、ホムスやハマ、イドリブ、ダマスカスなどで10万人に食糧支援を行ってきた。今週からは、さらに隣国ヨルダンへ避難したシリア難民に対し、温かい食事の炊き出しを開始した。

「衝突が続くシリアでは、戦闘地域の人々は食事の確保に大変な思いをしています。WFPは、人々が食糧不足に陥る可能性を大変危惧しています。今回はシリアアラブ赤新月社からの要請を受け、支援拡大の運びとなりました。現場へのアクセス状況が整い次第、さらに人道支援を拡大する準備はできています。」とアーサリン・カズンWFP事務局長は語った。

先月、シリア政府主導の下、7つの国連機関とイスラム諸国協力機構(OIC)と合同で行われた評価調査では、調査団が訪問した行政区において100万人が支援を必要とする状況にあると推定された。

シリアでは、特に近年発生した干ばつの被災地を中心に、戦闘発生以前から既に140万人が十分な食糧を確保できない状況にあった。そしてその多くが、今回の戦闘地域に集中している。

「WFPでは、赤新月社の職員やボランティアの配給能力を強化し、支援活動を支えるため、能力育成支援なども行っていきます。」と、ダリー・ベルガスミWFP中東・北アフリカ地域局長は述べている。

WFPは、シリアとの国境に位置するヨルダン北西部ラムサに暮らす1000人のシリア難民に対し、温かい食事の提供を開始した。また、ヨルダン・ハシミテ慈善団体やヨルダン赤新月社と協力して、ヨルダン各地に住む1万5千人のシリア難民に食糧を配給している。

シリアにおけるWFPの緊急支援活動は、2011年の8月に開始した。活動全体で3740万米ドルを必要としているが今までに集まった資金はその半分以下で、WFPはさらなる支援を求めている。