WFP、「アフリカの角」で食糧支援拡大
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8月9日
ナイロビ発
WFPは、7月初旬からアフリカ東部の「アフリカの角」地域の住民約800万人に対して食糧支援を展開してきた。今後も、干ばつや飢きんのため食糧支援を必要としている1300万人超のうち、1150万人に支援を届ける方針だ。(残りの約150万人については、当事国政府やWFPの連携機関が支援を行っていく予定。)
最新の支援状況の概要は次の通り
■9日より、計800トンの高カロリービスケットをケニア・モンバサへ向け、9回に分けて空輸。これは160万人の1日分の食事に相当する量。この高カロリービスケットは「アフリカの角」地域の人々への配給のため、各地に備蓄する。
■8日(月曜日)夕方、WFPの食糧「プランピー・サップ」47トン(子ども16500人の1ヶ月分の量に相当)を乗せた飛行機がナイロビに到着。「プランピー・サップ」は栄養強化したピーナッツ・ペーストで、栄養不良の5歳未満の子どもに配るもの。メールおよびエクスプレスのサービスプロバイダーTNTが、ベルギー・リエージュから無償で輸送した。
■今後2か月間、WFPは栄養強化ピーナッツ・ペースト2000トン、高カロリービスケット2000トン、また栄養強化穀物1万トンを、支援を必要としている人々、特に5歳未満の子どもたちのために、空路・陸路でソマリアに輸送予定。栄養強化穀物とは、トウモロコシや大豆の粉末に、微量栄養素や粉ミルク、砂糖、脂質などを混ぜたもので、生後6か月から2歳未満の中度栄養不良の子どもたちの栄養補給に使われる。
■7月27日から8月3日にかけて、WFPは栄養強化ピーナッツ・ペースト86トンをソマリアの首都モガディシュに空輸した。(栄養不良の5歳未満の子ども3万人の食事1ヶ月間に相当。)
■エチオピアのハロウェイン(Haloweyn)に新しく設立された難民キャンプでは、他のキャンプから移住してきた難民たちに対して食糧の配給が開始された。このキャンプは今月末までに難民1万5000人を受け入れる見込み。
■WFPは、エチオピアの難民キャンプや、避難経由地の難民センターで、5歳以下の子どもたち全員(人数にして約4万2000人)に対して、栄養補給を行っている。
■ケニアでは、難民登録を済ませた人々に対して、8月第1回目の食糧配給を開始。新たにキャンプに到着した人々には、3週間分の食糧に加え、高カロリービスケット1日分が配給される。3週間以内に難民登録が間に合わなかった場合でも、食糧の配給は継続して受け取ることが出来る。
■インターネットや携帯のショートメッセージ機能を介して、これまでに3万4500人から300万ドルを超える募金が寄せられた。1人あたりの平均募金額は90ドルにのぼる。ユニリーバ、DMS、カーギル、ブルームバーグ、ナショナル・ジオグラフィック、アイデックスなどの企業は、従業員に募金を呼びかけた。
■これまで、各国政府などから2億5000万ドルの寄付金が寄せられたが、2億5000万ドルが未だに不足している。