国連WFPスーダン、日本政府のエチオピア難民支援の資金協力を歓迎
「国連WFPは、国境でいまだに切迫した人道的状況が続く重要な局面での日本政府と日本国民の寛大な貢献に感謝しています。」と国連WFPスーダン事務所ハメド・ヌル代表は述べています。
エチオピアのティグライ州では11月4日に武力衝突が発生。日本政府からの支援は、国連WFPを通して、ソルガム、レンズ豆、油、塩など、難民への配給に充てられます。
服部孝駐スーダン共和国日本国特命全権大使は「責任ある国際社会の一員として日本政府が避難を余儀なくされた人々の保護と支援に貢献できることを光栄に思います。」と述べました。「日本政府は国連WFPとの固い連携のもとスーダンを支援し続けます。」と述べました。
ヌル代表は、「国境にたどり着いた人びとは、ほとんど何も持たずに逃げ、疲れ果て、お腹を空かせ、いつ帰れるのか全く分からない状況でいます。住む場所を失った彼らがその状況をを乗り越えていくためにも迅速に必要な支援を届けることが不可欠です。」と述べています。
「また国連WFPが先週シェアザミールのアプリを通じて開始したエチオピアからの難民の人たちのためのクラウドファンディングキャンペーンを発表できることをうれしく思います。キャンペーンでは世界中の人が個人として寄付をし、最も必要とされているこのときに支援をすることができます。」と付け加えました。
国連WFPは先週、アプリを通して個人からの100万食の寄付を目指すシェアザミールの募金キャンペーンを開始しました。日本政府とシェアザミールキャンペーンに加えて国連WFPはアンドラからも難民支援に対して1万5000ユーロの提供を受けました。
国連WFPは大量の難民が流入した当初から迅速に対応し、温かい食事や高カロリービスケットを国境の難民収容センターで提供し、人道コミュニティーへの物流支援、難民キャンプでの配給、5歳未満の子どもや妊娠中や授乳中の女性への栄養支援を行ってきました。
ドイツ、ノルウェー、スイス、英国、米国からの柔軟な資金によって国連WFPは520万ドルをこの緊急事態の当初から即時的な対応に充てることができました。
こうした寛大な資金提供の他にも、国連WFPはスーダンにおいて今年前半のオペレーションには1億7380万ドルの資金を必要としています。そのうち860万ドルは今後4か月におけるティグライ州からの難民に対する食糧支援と栄養支援に必要とされています。
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国連世界食糧計画(WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。