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WFPが無人航空機を活用して、マダガスカルの遠隔地に栄養補助食品を届ける

 © WFP/Tsiory Andriantsoarana
【アンタナナリボ/ヨハネスブルグ】 国連世界食糧計画(WFP)は3か月ぶりに、マダガスカル南東部の遠隔地域ファラファンガナに栄養補助食品(Plumpy’ Sup)を届けました。輸送には無人航空機システム(UAS:Unmanned Aircraft System)が初めて使用され、孤立した地域への支援に画期的な一歩となりました。

「マダガスカル南部のように人道支援のニーズが切迫し、干ばつが続いたりサイクロンが道路や橋を破壊したりする地域では、このような革新が不可欠です」と、WFPのフランクリン・フリンポン航空部長は述べています。「この節目は困難な環境下において、いかにイノベーションが迅速かつ効率的に支援を届けられるかを示しています」。

ファラファンガナは支援を受けるまでに数週間あるいは数か月間待たなければならないことがあり、たとえ空中投下による食料を手にいれることができても、遠方に投下されていました。そのため人々は河川を渡り、急な滑りやすい道を登りながら、半日がかりで食料を持ち帰らなければなりませんでした。

UASの導入により、WFP1回の投下で最大160kgの支援物資を届けることが可能になりました。今後3か月間でマダガスカル南部の遠隔地に、複数回の配達が計画されています。WFPはコミュニティと協力しながら、この新しい輸送手段に関する理解を深め、安全に救援物資を受け取れるよう取り組んでいます。

 © WFP/Tsiory Andriantsoarana

 

「テクノロジーは、私たちの物流方法に不可欠な要素でなければなりません」と、WFPでパートナーシップ・イノベーションを担当するラニア・ダガシュ=カマラ事務局次長は述べています。「この画期的な空輸方法は支援物資の輸送手段に革新をもたらし、WFPだけでなく人道支援全体の対応力を向上させます。協力機関やパートナーは大きな関心を寄せており、この取り組みを世界的に拡大することを切望しています」

このアプローチは人道支援の効率と効果を向上させるために、革新的な技術を活用するWFPのコミットメントを体現化するものです。特に治安が不安定でアクセスが困難な地域に、必要な支援を確実に届けることを目的としています。この取り組みはWFPと民間企業、ドナーとの協力の賜物です。

編集者向け注記: B-roll映像はこちら、写真はこちら

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トピック

マダガスカル ロジスティックスと輸送ネットワーク 母子栄養支援 イノベーションとテクノロジー

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富田 絵理葉 eriha.tomita@wfp.org

田中 理子  satoko.tanaka@wfp.org

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