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国連WFP事務局長が飢饉の瀬戸際にあるイエメンを視察、平和を要請

Photo: WFP/Mohammed Awadh, イエメン、アルサビーン地区。2021年3月9日。国連WFP事務局長デイビッド・ビーズリーはアルサビーン母子病院を訪問。同病院は公的な委託病院で、国連WFPと国連児童基金(UNICEF)の支援を受けたコミュニ―ティーに基づく急性栄養不良の管理プログラムが実施されています。
Photo: WFP/Mohammed Awadh, イエメン、アルサビーン地区。2021年3月9日。国連WFP事務局長デイビッド・ビーズリーはアルサビーン母子病院を訪問。同病院は公的な委託病院で、国連WFPと国連児童基金(UNICEF)の支援を受けたコミュニ―ティーに基づく急性栄養不良の管理プログラムが実施されています。
イエメン、アルサビーン地区。2021年3月9日。国連WFP事務局長デイビッド・ビーズリーはアルサビーン母子病院を訪問。同病院は公的な委託病院で、国連WFPと国連児童基金(UNICEF)の支援を受けたコミュニ―ティーに基づく急性栄養不良の管理プログラムが実施されています。

アデン/サナアーWFP国連世界食糧計画(国連WFP)の事務局長は、近代史上最悪の飢饉が迫るイエメンで2日間の視察を終え、緊急的な平和の要請をするとともに最も脆弱で飢餓に苦しむイエメンの人々を支援するための資金協力を呼びかけました。

 

「イエメンの半分の人口は急性の食料不足に陥っており、何百万人もの人々が飢饉のあと一歩手前の状態にあります。単なる数字ではありません。彼らは生身の人間で胸が張り裂ける思いです。」とデイビッド・ビーズリー事務局長は述べました。「飢饉のような状態がイエメン全土で発生しており、それに対する答えは単純です。これには食料というワクチンがあるのです。命を救うために必要なのは資金です。」

サナアではビーズリー事務局長は病院を訪れ栄養不良がイエメンの子どもたちに悲惨な影響を与えていることを直に目の当たりにしました。イエメンの5歳未満の子どもたちの半数(230万人)は今年急性の栄養不良に陥り、40万人が重度の急性栄養不良に苦しみ、緊急的な治療がなければ死に至ると予測されています。

「世界のどのような病院であれ小児病棟には通常泣き声や笑い声が聞こえます。しかしイエメンのこうした病院では死んだように静かなのです。子どもたちはひどく病んでいたり弱っていて泣くことも笑うこともできないのです。それでも病院に来ることができるのは幸運な子どもたちです」ビーズリー事務局長は続けました。「多くの貧困家庭では子どもを病院に連れてくるだけの交通費が払えなかったり、病院に着いても病気の子どもを受け入れるベッドがないため追い返されているのです。」

事務局長は国連WFPによって栄養不良の治療を受け、検査に訪れた2歳の男の子スルタン君にも出会いました。

「スルタンとの出会いはWFPに何ができるのか示してくれました。私たちは変化をもたらすことができます。しかしそれには資金が必要となります。そしてこうした子どもたちには平和な国で成長する機会が与えられなければなりません。」

ビーズリー事務局長はまた国連WFPの生体認証登録プログラムも視察しました。このプログラムは食料支援が信頼性、透明性を保ちつつ提供されることを可能にしています。

現在1600万人以上が食料不安にあるイエメンで人道的食料支援は、国内で広がる飢餓に対する防御の最前線です。すでに5万人近い人が飢饉のような状態にあり(総合的食料安全保障レベル分類IPC5)約500万人は同様の状態まであと一歩のところまで来ています(IPC4)。

国連WFPは増加するニーズに応え、悲惨な飢饉を防ぐために支援拡大のためのあらゆる選択肢を考慮に入れています。WFPは命を救い状態の悪化を防ぐため飢饉のような状態にある11地区の人口に対しての毎月の配給をすでに優先して行っています。しかし紛争、避難民の発生、深刻な燃料不足、食料価格の高騰が人々の生活を日に日に困難にしている中で飢餓に陥る危険のある何百万もの人を救うためにさらなる支援が必要です。

14隻の燃料を積んだ船が現在イエメンの紅海沿岸沖で停泊できずにいます。2021年1月3日からアルフダイダ港に誰も入港できておらず、燃料の残量が底を着きそうな中で、病院では電気が通らず、商業分野でも食品や生活必需品の輸送が困難になっています。こうした中、人々は定価の最大3倍に価格が跳ね上がっている闇市に頼らざるをえず、何百万人もの人々の手の届かないほどの食料価格の高騰の原因となっています。

「これは地獄です。実に恐ろしい。イエメンは完全に人の手によって作られた地球上で最悪の場所になりつつあります」とビーズリー事務局長は述べました。

3月8日の国際女性デーにはビーズリー事務局長は南部の都市アデンを訪れ、国連WFPが運営し、地元女性が学校給食の弁当を調理するキッチンを訪れました。ここで働く女性の多くは紛争によって家を追わたり、家族の唯一の稼ぎ手となっています。事務局長は作られた弁当が子どもに配られる様子を学校を訪れ視察しました。

「女性や女児のエンパワーメントは飢餓ゼロへの一歩前進になります」と事務局長は述べました。「しかしこうした勇気のある、志の高い女の子たちが成長し、医者やパイロット、教員などなりたいものになるためにはイエメンでの戦争が終結しなければなりません。」

「食糧支援は命を救います」と事務局長は述べました。「しかしながらイエメンの危機をもたらした問題を解決したり、食料不安を進めている要因を除くことはできません。継続的な解決があってこそ経済を活性化させ、通貨を安定させ、イエメンの港からの生活必需品や燃料の自由な流通を確かなものとし、また人々が必要な食料を購入し生活を再建させるためのお金を手に入れることができるのです。」

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 デービッド・ビーズリーは国連安全保障理事会のイエメンのセッションで発言する国連の高官の一人です。セッションは3月11日東部標準時10時に開始。次のリンクから視聴できます。 www.webtv.un.org

トピック

Yemen 紛争 事務局長 食料安全保障

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Abeer Etefa +20 106 6634352 (Arabic, English)

Annabel Symington +967 739888251 (English)

 

Resources:

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