日本政府、国連WFPのシリアでの食料支援に500万米ドルを拠出
この支援で、避難民を含む17万人が3カ月間、食料支援を受けられるようになります。シリアではかつてない経済状況の悪化と食料価格の高騰に加え、冬がさらなる苦難をもたらしています。
「気温の低下により、親は子どもに食事を与えるか、暖を取らせるかの選択を迫られています。シリアの家庭はすでに限界に達しています。食料、燃料、衣料品を買う余裕もなく、人道支援はかつてないほど重要なものとなっています」と、国連WFPシリア国事務所のショーン・オブライエン代表は述べています。「日本からの資金提供により、特に何度も避難を余儀なくされ、この冬を生き延びるために苦労している家族が、確実に食料を確保できるようになります。」
過去2年間で、シリアでは食料不安が、驚異的な57%の増加を記録しました。現在、1,240万人が食料不安に陥り、そのうち130万人は特に深刻な状況にあります。2021年、国連WFPは食料支援の対象を100万人増加し、毎月550万人へ支援を届けました。しかし、依然として必要な資金がニーズに追いついていません。
11年近くに及ぶシリアの紛争を経て、日本政府からの資金援助は、家族が命を救う食料を入手し、生活を再建する手助けとなります。国連WFPと日本政府が連携することによって、シリアで国中の家族の命を救い、生活を変えることができるのです。
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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。