国連WFP 資金不足のためウガンダで難民の食料配給を削減
「新型コロナウィルスは、この恐ろしい時期に世界が難民に背を向ける言い訳になってはならないです」と、WFPウガンダ事務所のキディ・ダロム代表は述べています。「ドナーが2019年のウガンダでの難民支援活動に全額資金を提供してくれたことに感謝しますが、今は基本的な食料支援すら維持できず、さらに配給量削減をしなければならないため、最も貧しい人々がさらに苦しむことになるでしょう 」と彼は言います。
今年は、新型コロナウィルスのロックダウンと重なった4月に配給が30%削減されたため、難民にとっては特に厳しい年となりました。そして2月には、さらに10%の減食に直面しています。
国連WFPは、今後6カ月間にウガンダの難民に完全な食料を提供するために、直ちに9,580万米ドルを必要としています。
最も脆弱な女性、子供、高齢者は栄養不良に陥る危険性が高まっており、パンデミックの中で免疫システムに影響を与え、病気に感染しやすくなっています。6つの難民居住区を抱える西ナイル地域は、現在の新型コロナウィルスのホットスポットの一つです。
最近の食料評価調査によると、現在の30%の配給量削減と新型コロナウィルスのロックダウンの影響が、13の難民居住区すべてで飢餓を引き起こす主な要因となっています。統合食料安全保障段階分類分析(2020年6月~12月分)によると、13の難民居住区すべてで、急性の食料不安に直面していることが明らかになりました。
国連WFPは、ウガンダ政府が難民の受け入れを継続し、包括的難民対応フレームワーク(CRRF)の下での義務を果たすべく努力し、現地サービスへのアクセスを開放し、土地を提供し、難民と現地住民とのより大きな統合を可能にしていることを称賛します。ウガンダはアフリカで最も多くの難民を受け入れています。
CRRFは、ウガンダの負担を軽減するために難民の当面の人道的ニーズを満たすための国際社会のコミットメントを概説している。難民受入国政府とその善意を支援し、開発の利益を損なうことのないよう、追加の支援が必要です。
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国連WFPについて
国連WFPは世界最大の人道支援機関です。緊急時に人々の命を救う食料支援を届けるとともに、社会の繁栄を築き、紛争や自然災害、気候変動の影響から再起する人々の持続可能な未来を支えています。