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ナミビアはいま、他のアフリカ南部の国同様、この数十年で最悪レベルの干ばつに見舞われています。国民の4人に1人が、既に政府の食糧支援に頼っている状況の中、今後も更なる不作が予想されます。
国連WFPの技術支援を受けながら、現地政府が運営している学校給食プログラムは、 深刻な干ばつの被害を受けているナミビア南部の都市、マリエンタールの子どもたちにとって、 生きていくために必要不可欠な食糧を得る命綱となっています。
この校舎には調理場もありませんが、317人の児童たちは、栄養強化されたおかゆや、肉、魚、野菜などを使った温かい給食を毎日食べることができます。食材のうち、 肉、魚、野菜などは政府や民間、地域コミュニティから提供されており、調理は、地元の人々がボランティアで、鍋を直接地面に起こした火にかけて行うなど、ディエデリック・ダーク・グイベブ小学校の給食は多くの協力によって成り立っています。
「学校給食プログラムは、この地域の多くの子どもたちを飢えから救ってきました。」とジェイソン・ウィリバルド先生。他の先生も続けて「学校給食は、子どもたちの通学を促し、授業への集中力や出席率の向上にもつながりました。」と語ります。
また、ウィレム・アオカマブ先生も、「学校給食プログラムがなければ、その日食べる物が何もない子もいます。子どもに昼食を持たせることがどうしても困難な家庭もあるのです。」と訴えました。
「 毎日、おかゆや魚など栄養豊富な給食があるおかげで、クラスメイトは皆、意欲的に授業に参加しています。 学校給食が始まる以前は、空腹のため授業に集中できない子もいました。 」 と児童のひとり、ヘンリー・ンディウェラ君は話してくれました。
寄付のおかげで、菜園に水やりをするための雨水を溜めるシステムを導入できたことで、学校は給食をより充実させるため、より多くの種類の野菜を育て始めました。しかし、菜園を取り巻く環境は引き続き厳しく、肥料の購入や野菜作りの知識がある人を雇う必要がありますが、資金は不足しており賄うことができていません。
ナミビアの学校給食プログラムは、国連WFPの技術支援を受ける、ナミビア政府によって運営されており、 国内1,400の小学校で、 33万人以上の子どもたちに、毎日温かい給食を届けられています。
ナミビア政府と国連WFPは、学校給食プログラムをより持続可能で、効果的な取り組みにするため、モニタリングや評価など様々な改善を続けてきました。しかし、厳しい干ばつに直面するナミビアの子どもたちの命綱となる学校給食を今後も提供し続けるため、いま、更なる支援が必要とされています。