学校給食の裏側
給食の一皿には何が入っているのでしょうか。私たちが訪れたマラウイ・ナリングラ小学校では、農家、保護者達、教師たち、そして子どもたちが、その答えを教えてくれました。
「我々の組合が国連WFPとの協働を開始して以来、私はたくさんの生産物を売り、お金を稼げるようになりました。今では家族を養い、4人の子供たちの学費も支払うこともできます。」と、収穫の一部をナリングラ小学校に卸しているドレーン・ビジウィックは語ります。今朝、彼女はバナナと野菜を運びました。
👨🏽🍳 クリストファー:朝4時に起きるボランティア調理師
「私はいつも、子供たちが元気いっぱいで通学する姿を見るたびに幸福になります。娘のブレンダは、以前は休み時間に食事をとりに一時帰宅していましたが、学校へ戻るのがしばしば遅くなっていました。しかし、今では自宅で朝食をとり、昼間は戻りませんが、彼女のパフォーマンスはとても改善されています」。保護者であり、ボランティアである調理師、クリストファー・チャプウェティカは語ります。
👩🏽🏫 チャリティ:元気な子供たちを毎朝迎える教師
「子供たちは、胃に何か入っていた方がより集中力が増します。学校給食は子どもたちの集中力を高めるばかりではなく、保護者が生徒たちを学校へ送り出すインセンティブにもなります。私はかつて学校給食のない学校で働いていましたが、子供たちは学校へ遅刻して来るか、自宅で食糧が不足していると中退してしまうこともありました。」ナリングラ小学校で二年間教鞭をとっている教師、チャリティ・カダリンガは語ります。
👧🏽 アグネス:縄跳びのチャンピオン
早いもの順!アグネスは調理師のクリストファーが彼女の皿に食事を盛るのを辛抱強く待ちます。他の生徒たちも食事を終え、次の授業が始まるまで、アグネスは友人たちと遊びます。国連WFPはアグネスとそのクラスメートたちにとって、充実した年となることを願っています。
👩🏽🎓 ジュビダ:ナリングラ学校を卒業した少女
「去年まで私はナリングラ小学校で学んでいました。授業は難しかったですが、学校給食のお陰で試験に集中することができ、試験をパスすることができました。私は現在ファロンブ中学校に通っていますが、将来看護師になるまで勉強を続けたいと思っています。」ジュビダは語ります。
ジュビダは引き続き、WFP及び米国農務省の支援プログラムによって提供される学校給食の恩恵を受けています。同プログラムは、支援を必要とする生徒たちに学校への出席状況と必要性に基づき、奨学金を給付しています。
地産地消の給食は、学校給食支援と地元の小規模の農家とを結びつける、国連WFPの革新的なアプローチです。学校側が農家に対し見込み客を提供する一方で、農家は安定した収入を得て、生産物を多様化させ、生産性を高めることができます。
子供たちは、栄養価が高く、新鮮な食材で作られた、多様な食事を楽しむことができます。2017年にはマラウイにおいて、約10万7,000人の子供たちがアイスランド及びノルウェーの支援により地産地消の学校給食の恩恵を受けました。
学校給食は、栄養と活力を生徒たちに与えるだけではありません。彼らの集中力を高め、学習を助けます。また学校給食は、彼らの両親にとっても、娘や息子たちを学校へ送る強いインセンティブとなり、就学率を上げます。2017年、マラウイの学校における平均就学率が3%であったのに対し、WFPの学校給食支援を受けた学校では8%まで上昇しました。