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マラウイ:「わたしの最大の恐怖は新型コロナで休校が続くこと」

, WFP日本_レポート

国連WFPは子どもたちに持ち帰り食料を配り、学校再開までの健康維持に努めています。

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持ち帰り食料のおかげでゾンバ地区の子どもたちは朝ごはんを食べられています。Photo: WFP/Francis Thawani

「学校と友達、あと給食が懐かしい」と10歳のチマラ君は学校再開を待ち望んでいます。

ゾンバ地区のニャンブゥエ小学校の生徒たちは、休校中で教育を受けられていないマラウィの全国530万人の子どもたちに含まれています。

20人のうち19人の子供たちがIT環境が未整備の地域で生活しており、特に郊外の子どもたちはインターネットが無いためリモートで授業を受けるのさえ難しいのが現状です。

そんな中、インターネット環境が整っていない家庭にもラジオやテレビ番組を通して自宅で学習できるようになりました。

「学校閉鎖が続くことで、卒業が出来なくなる事が一番心配です。」とデッザ地区の小学校に通う13歳のイサベル・デッキはこぼします。「給食だったり、保健体育の授業が受けられないのも残念。」と嘆きます。

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学校閉鎖により銀行員への夢を閉ざされてしまうのを心配してるイサベルさん。Photo: WFP/Badre Bahaji

今回のパンデミックが子どもたちの飢餓に繋がる事態を防ぐため、国連WFPはマラウイ政府と共に持ち帰り食料60万人分を子どもたちに提供しています。

「子どもたちは、大好きな朝ごはんのお粥が食べれる事を楽しみに学校に通っていました。」と、5人の子供を持つシングルマザーのジョイス・ネレチェさんは言います。「日中子どもたちが家にいると、食費も増え、家計を圧迫します。お粥の素が今日も届いたので、家庭の支えになります。」

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持ち帰り食料を運ぶジョイスさん親子。Photo: WFP/Francis Thawani

1999年以降、国連WFPの学校支援プログラムは現地政府と共に食料供給が乏しい地区へ支援を行っています。学校閉鎖の以前は、450校の生徒たち約61.1万人に給食支援を行ってきました。アイスランド、ノルウェー、マスターカード基金からの資金援助のおかげで、持ち帰り食料の配給が可能になりました。

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学校給食は子どもたちの健康と発育に不可欠です。Photo: WFP/Francis Thawani

持ち帰り食料は、現地政府と国連WFPの新型コロナウイルスに関するガイドラインに従いながら支給を行っています。

「通常は現地訪問や面会を行っていましたが、感染予防のために人との接触機会を最小限にし、携帯などを使って情報収集を行っています。しかし、IT環境が乏しい地域では、その手の連絡手段は難しいのが現状です。」と、国連WFPゾンバ地区担当者のヴェレピ・マディゼは訴えます。

「消毒液やマスクの持ち歩き、手洗いやその他の予防策等、"新しい生活様式"に適応するのは苦労を要します。」

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手作りの布マスクをしながら持ち帰り食料を支給するヴェレピ。Photo: WFP/Francis Thawani

「今までは仕事の9割を現場で行っていましたが、規制などで現場で作業することが難しくなり仕事にも支障が出ています。」と、ムランジェ地区スタッフのラブモール・アリさんは嘆きます。

「また、自分の家も休校中の子どもたちがいるため、仕事部屋を設けて集中出来るようにしました。」

子どもたちの健康と栄養を維持するため、国連WFPが支援活動を続けることができますよう、ご協力何卒よろしくお願い致します

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