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ウクライナ戦争: 国連WFPは救援活動の次の段階を支援する態勢を整えています

スロバキアとの国境での調査は、国連WFPやその他の機関が国内でどのように支援を提供できるかを示していると、ジョン・マーティン・バウアー(Jean-Martin Bauer)は述べています。
, Jean-Martin Bauer
A volunteer serving food in distribution organize by city of Uzhorod
ウジホロド市のレストランを改装した炊き出し施設では、政府の支援により、避難してきたウクライナ人に毎日数千食を提供しています。Photo: Courtesy of Serhii Hudak

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)の調査チームとウジホロド (Uzhgorod)を訪れた日、ハルキウ(ハリコフ)とキーウ(キエフ)からそれぞれ2000人を乗せた11本の列車が来る予定だと聞きました。私たちはウクライナ西部のスロバキアとの国境にいます。 

 

紛争が始まって1ヶ月、主な紛争地域から3時間ほどのザカルパツカ(Zakarpatska) 地方には、推定50万人の避難民がいます。

ウクライナ全土で約650万人が国内避難民となり、350万人が国外に避難しています。不安定な治安状況で、広大な土地を避難する人びとのニーズを把握することは困難です。

食料のサプライチェーンが崩壊しています。国連WFPは、現在ウクライナの人口の45%が十分な食料を確保することに不安を感じていると推定しており、ウクライナ国内の300万人を1カ月間支援するために食料物資を動員しています。これまでのところ、国連WFPは71万6,000人を支援しました。今後4週間で、支援者数は240万人にまで増加する見込みです。

 

国連WFPがウジホロド(Uzhgorod)などへ支援を拡大し、アフガニスタン、シリア、エチオピアなど、戦争による食料や燃料の価格上昇(ウクライナとロシアは小麦の主要輸出国)で圧迫されている国々への支援を継続するためには、緊急の資金が必要です。

 

今年初め、世界的なインフレにより、国連WFPが支払う食料の価格はすでに月4200万米ドルも上昇していました。その後、紛争によって食料と燃料の価格が上昇し、世界的なサプライチェーンの問題が深刻化し、国連WFPの毎月のコストはさらに2900万米ドル増加しています。現在、国連WFPは2019年に比べて、推定で月7100万米ドル(44%増)の追加の活動費の支払いを余儀なくされています。

 

ウクライナで支援活動を拡大するために、国連WFPは5億9000万米ドルを要請していますが、これまでのところ、国連WFPが受け取ったのは1億1200万米ドルです。

Volunteers preparing sandwiches in Uzhorod in a n
ボランティアもいますが、すぐに物資が足りなくなります。Photo: Courtesy of Serhii Hudak

ウジホロド(Uzhgorod)に到着した避難民は、出来立てのサンドイッチが入った薄い紫色の箱と、政府支援への申請方法を説明するチラシを受け取ります。市では炊き出しが行われ、毎日1万個のサンドイッチが作られています。ここでは、決意と仲間意識が感じられます。 

 

青いビニール手袋をはめたあらゆる年齢のボランティアが、白いパンにバターをたっぷり塗り、チーズやハムのスライスをのせていきます。

 

ウジホロド(Uzhgorod)に長く滞在し助けを必要とする人たち(ほとんどが女性と子ども)には、炊き出しで温かい食事が2回食べられる券が配られています。この活動は、数百人のボランティアと自治体によって途切れることなく運営されています。しかし、食料は底をつきつつあります。

 

国連WFPは支援の用意があります

 

「私たちの予算は100万人分でした。150万人ではなかったです」と、ザカルパツカ地方の社会福祉局長であるペトロ・ドブロミルスキー(Petro Dobromilskyy)氏は語りました。「私たちはできる限りのことはしていますが、これ以上長くは続けられません」

 

食料などの必需品を運んでくる輸送隊も、次第に少なくなっていくことが予想されています。 国連WFPを含む国連機関は、政府や地元および国際的なNGOなどのパートナーと協力して現金給付を開始し、支援を必要としている人びとが欲しい食品を購入できるようにし、低迷する町の経済を活性化させることを目指しています。

Soup kitchen volunteers in Uzhorod
国連WFPでは、ウクライナ各地でのこのようなプロジェクトを支援するために5億9000万米ドルを必要としています。Photo:  Courtesy of Serhii Hudak

緊急食料支援を開始するには、多くの不確定要素に対処する必要があります。例えば、戦争や燃料不足のためにスーパーは調達先を変更したりしなければなりません。国連WFPは、現金支援から食料支援への切り替えをする必要があったり、その逆もあり得ます。しかし、1つだけ重要なことがあります。それは、現地の継続的かつ組織化された活動を支援することは、ゼロからプログラムを立ち上げるよりもはるかに簡単であるということです。また、他の地域へ支援を拡大する道筋にもなります。

 

心強いことに、政府の能力は損なわれていません。つまり、食料支援を行うための最善の方法は、既存の強固なシステムに直接支援を繋ぐことであり、重複を避け、政府が準備ができた時点で再開できるようにすることです。また、誰一人として取り残されることなく、食料にアクセスできるように、草の根組織と密接に連携していく予定です。

 

このアプローチは、ハイチやバングラデシュといった国連WFPの各国事務所が長年にわたって行ってきた、国のシステムを通じて食料支援を行うという方法と似ています。ただし、ウクライナは活発で迅速な対応が必要な環境であるという明らかな違いがあります。

 

つまり、国のセーフティネットを通じて支援を行ってきた他のケースとは異なり、ウクライナでは多くの不確実性が伴うため、国連WFPは高い柔軟性を持つ必要があるということになります。現金支援、スーパーでの食料引換券、現物支給、パン屋への支援など、あらゆる種類の食料支援を提供してきた国連WFPのグローバルな経験が、ウクライナでの活動を可能にしているのです。

 

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