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地元のヒロイン:スリランカの学校給食を支える農家の人たち

「地元の子どもたちに、私の畑で採れた食材を使って食事を作り、食べさせることができて、とても幸せです」
, Tanya Jansz
ダマヤンティさんと2人の息子たち。鶏小屋の外で一緒に。
ダマヤンティさんと2人の息子たち。鶏小屋の外で一緒に。 Photo: WFP/Ashani Ratnayake

スリランカのマタレ県ウィルガムワのダマヤンティさんは、夫と4人の子どもたち、そして100羽以上のニワトリと暮らしています。

 

6年以上学校給食のケータリングを担当しているダマヤンティさんは、スリマス・モンティゴパラワ小学校で国の学校給食支援に登録されている40人の子どもたちのために、野菜を育て、食事を作っています。

半エーカーの庭で、彼女は果物や野菜を育て、ニワトリを飼育しています。

 

「農業は私の生きがいです」とダマヤンティさんは言います。「自分の畑で採れた食材を使って料理を作り、地元の子供たちに食べもらうことは、私にとってかけがえのない喜びです」

 

ダマヤンティさんは、国の学校給食支援に登録されている100万人以上の子どもたちに食事を提供する数千人の女性の一人です。

彼女のような小規模農家を学校給食支援に参加してもらうことの利点は、子どもたちが学ぶために必要な栄養を提供する一方で、小規模農家には安定した収入源を確保することができることです。

ダマヤンティさんに提供された養鶏設備と持続可能なバイオフェンス。
ダマヤンティさんに提供された養鶏設備と持続可能なバイオフェンス Photo: WFP/Ruvin de Silva

しかし他の多くの食料供給モデルと同様、このモデルを持続させるためには、対処しなければならない課題がありました。

夫の収入を補うために始めたこの仕事は、当初こそうまくいきましたが、ダマヤンティさんにとって次第に続けることが困難になってきました。

 

「学校給食では、子どもたちの食事に必要な栄養があらかじめ決められています」とダマヤンティさんは言います。

「子どもたちが十分なたんぱく質を摂取できるように、週に2回は卵を与えなければなりません。しかし、卵1個を生産するためにかかる費用は、私が1回の食事でもらう賃金の3分の2にもなるので、2年ほど前、もうこの仕事をやめようと思いました」

 

「多くの子どもたちはおなかを空かせて登校し、私が給食を出すのを心待ちにしています。

食べると子どもたちの元気のレベルが急上昇するのがわかるのです」

ダマヤンティさんは、国連WFPによって開始された、地元産食材を使った学校給食支援について知りました。

 

これは、学校給食の品質と持続可能性を高めるために地元の農産物の生産を支援するものです。

道具や設備の提供、トレーニングなどの支援を通じて、ダマヤンティさんのような小規模農家やケータリング業者が栄養価の高い食事を独自に生産し、学校給食を収益性の高いビジネスモデルとして維持できるように支援します。

 

彼女は、2020年に始まった国連WFPの地元産食材を使った学校給食パイロットプロジェクトの最初の参加者の一人です。

「政府と国連WFPの支援で、40羽のニワトリの養鶏場を作ることができました」とダマヤンティさんは言います。

「ヒヨコと一緒に、飼料や鶏舎、飼育のためのトレーニングも受けました。ニワトリは半年で40羽から130羽と3倍以上に増えました。今では1日に平均50個の卵を集めることができます」

「基本的なニーズをすべて満たすのに十分なお金を稼げるようになりました」
「基本的なニーズをすべて満たすのに十分なお金を稼げるようになりました」 Photo: WFP/Photo: WFP/Ashani Ratnayake

水不足は、マタレ県のコミュニティが繰り返し直面する問題です。

 

「作物を育てるための十分な水がないという同じ問題に毎年直面していました」とダマヤンティさんは、今までに遭遇した苦難について語ります。

「でも、貯水タンクを支援してもらったことで、水を貯めておき、水不足のときに作物に与えることができるようになりました」

 

彼女はまた、菜園を改善するために、園芸器具や栄養価の高い植物や種も提供され、栽培のためのトレーニングも受けました。

 

ダマヤンティさんの子どものうち2人はてんかんを患っているため定期的な治療が必要です。

「夫は教育局で事務員として働いていますが、夫の収入は、息子たちの治療費と色々な借金の返済に充てるのがやっとでした」と、経済的な困難について話します。

「国連WFPの支援で、私は子どもたちに健康的な食事を提供する学校給食のケータリング事業を継続することができるようになりました。私たちは今、基本的なニーズをすべて満たすのに十分なお金を稼ぐことができるようになったのです」

 

「新型コロナウイルスの大流行は私たちに大きな打撃を与えました。

家族では夫以外の全員がウイルスに感染しました...学校が閉鎖されたので、学校に食事を提供することができなくなりました」

国連WFPのプロジェクトは、政府と協力し、学校給食支援の収益構造を持続可能なものにすることで、小規模農家が子供たちのために健康的で多様な新鮮食品を独自に生産できるようにするものです。

また、ケータリング業者や小規模農家(主に貧しい農村の母親たち)が安定した収入源を確保できるようにします。

 

「多くの子どもたちはおなかを空かせて登校し、私が給食を提供するのを心待ちにしています。食べると子どもたちの元気のレベルが急上昇するのがわかるのです」とダマヤンティさんは言います。

ニワトリの世話をするダマヤンティさん
ニワトリに餌をやるダマヤンティさん Photo: WFP/Manoj Asanka

「新型コロナウイルスの大流行は私たちに大きな打撃を与えました。家族では夫以外の全員がウイルスに感染しました...学校が閉鎖されたので、学校に食事を提供することができなくなりました」

 

国連WFPは、ダマヤンティさんたちが果物や野菜を販売できる小さな市場を近くに設立するのを支援しました。これは、食料を供給している子供たちの家族とダマヤンティさんたちを結びつけるものでもあります。 

卵を補助金付きの値段で販売することで、ダマヤンティさんは収入を得ることができ、子どもたちの家族も手頃な価格で子どもたちに卵を食べさせることができます。

 

ダマヤンティさんは、国連WFPの地元産食材を使った学校給食支援に参加してから、どれだけ生活が改善されたかを語っています。

「この庭とニワトリのおかげで、私たちがこれまで努力してきた以上のものが得られるようになりました。食べ物だけでなく、経済的な安定とより良い未来への希望も与えてくれたのです」

 

国連WFPは、スリランカのいくつかの地区で最大7,000の農家を支援し、17万人の子どもたちに給食を提供するため、地元産食材を使った学校給食支援の拡大に向けて取り組んでいます。このプログラムは、国の食料供給システムを強化し、地域経済を活性化させ、コミュニティが貧困と栄養不良の連鎖から抜け出す手助けに一役買っています。

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