国連WFP事務局長デイビッド・ビーズリーより支援者の皆様へ
新型コロナウイルスの感染が世界的大流行となるなか、国連WFPは人々の命を救うための活動を続けています。
親愛なる皆様
皆さん同様、私はここ数週間にわたる新型コロナウイルス感染の世界中での広がりに懸念を募らせてきました。中国からイタリア、オーストラリアからデンマークへと、世界的危機が我々の多くに影響を与えています。

多くの皆さんが、ウイルス感染の大流行という正に危機にいま直面する国々に暮らしています。皆さん、そしてご家族の方々は、自分たちの生活に影響が出たり、政府によるウイルス拡散防止対策により行動を制限されてしまうのではないか、と不安や心配を感じているかもしれません。
私たちは今、昨今経験のないような危機に直面していますが、これは飢餓に苦しむ子ども達や家族を救うための国連WFPの活動を止めるものではありません。
私たちの緊急支援チームはすでに新型コロナウイルスに対応するための活動を始めています。現在の支援活動を維持しながら、食料や現金、倉庫やテントの備蓄を配置し直し必要な場合に備えています。また、私たちは空、海、陸の輸送面から他の国連機関を支援しています。皆様の支援のおかげで、私たちはこのウイルスを撲滅するために立ち向かうことができます。しかし、緊急支援チームには困難も待ち構えています。
皆さんがご存知かは分かりませんが、実は国連WFPの本部はイタリア・ローマにあり、ウイルスのため職員が出勤することが出来ません。しかし私たちの活動がストップした訳ではありません。危機下で飢餓に苦しむ人々を救うのが国連WFPの職務です。世界で最も不安定で困難な場所で毎日活動し続けています。そして危機が終わってもすぐに去るということはしません。
事実、国連WFPは毎年およそ8,700万人の人々―私たちが非常に懸念している世界で最も弱い立場に置かれた人々―を支援しています。寛大な支援をくださる皆様がいるからこそ、私たちは最悪の事態に備えることができるのです。
このような大変な時ですが、どうかご自身、そして愛する人たちを大切にしてください。
追伸:
もしご寄付をご検討いただける場合は、こちらよりお願いいたします。
この危機的事態に、国連WFPが支援活動を続けることができますよう、ご協力何卒よろしくお願い致します。