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アフガニスタン: 今こそ行動すべき時

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、カブールへの人道支援フライトの再開に伴い、「完全な大惨事」を回避するための緊急の資金提供を呼びかけています。
, WFP staff

「今こそ行動すべき時です、半年も待つことはできません。冬が来る前に物資を移動させ、備蓄するために、すぐに資金が必要です。私たちは、アフガニスタンの人びとを見捨てることはできません。」国連WFPのデイビッド・ビーズリー事務局長は、今週ジュネーブで開催されたハイレベル会合で、ドナーに即時かつ寛大な支援を呼びかけました。

 

一方、国連WFPが主導する国連人道支援航空サービス(UNHAS)がカブールへのフライトを再開したことで、人道支援者や必要な救援物資が、国内の複数の場所で切実な状況にあるアフガニスタンの人びとに届くようになりました。

people queue on tarmac to get on UNHAS flight
UNHAS便に乗ろうと滑走路に並ぶ人々

イスラマバード発のUNHAS便により、人道支援者と物資がカブールに到着しました。Photo: WFP/Henriette Bjorge

国連WFPアフガニスタン事務所のメアリー・エレン・マクグロアーティ代表は、カブールへのフライト再開を「転換点」と表現しました。「大惨事を防ぐためには、支援者や救援物資をアフガニスタン内外に運ぶことが不可欠です。

 

しかし、これらの重要な航空サービスを維持するためには3,000万ドルが必要であり、これに加えて、冬の雪で全地域が支援を受けられなくなる前に国連WFPが食料パイプラインを補充し、国内の戦略的な場所に物資を輸送するために2億ドルが緊急に必要です。

 

最近のタリバンによる国土の掌握以前から、アフガニスタンの状況は非常に複雑で、3人に1人が深刻な飢餓に直面していました。干ばつによる作物の減少により、今年必要な小麦の40%が不足しているほか、食用油などの基本的な食料品の価格が過去最高となるなど、生活費の高騰が続いています。急性栄養不良のレベルは、34州のうち27州で緊急事態の基準を超えており、今後12カ月間で5歳未満の子どもの約半数、妊娠中や授乳中の女性の4分の1が命を救うための栄養支援を必要としており、さらに悪化することが予想されます。

food rations lined up for distribution
ヘラートで配布のために並べられた食料配給品。Photo: WFP

課題はあるものの、国連WFPの食料輸送隊は全国を移動しています。2021年の初めから、47万人の国内避難民を含む640万人が国連WFPの支援を受けています。受益者の中には、17万人の妊娠・授乳中の女性と、治療を受けなければ栄養不良になる危険性のある75万人の幼児がいます。国連WFPは8月初旬より、診療所へのアクセスが困難な人々に対応するため、さらに34の移動保健チーム(合計117チーム)を展開しています。

 

「アフガニスタンの現場には467名の職員がおり、彼らは人びとが苦しまないように日々命を懸けて職務にあたっています」ビーズリー事務局長はと述べ、何百万人もの人々が手遅れになる前に支援を強化するよう、ドナーに改めて呼びかけました。

 

 

国連WFPのアフガニスタンでの活動については、こちらをご覧ください。

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