ヨルダン最大のシリア難民キャンプで虹彩認証技術を食糧支援に活用
瞬きをするだけで食糧支援を受けられるこの技術は、今年2月、ヨルダンのキング・アブドゥラ公園難民キャンプで、人道支援史上、初めて導入されました。4月には、ヨルダンアズラックの難民キャンプでも使われるようになりました。
国連WFPヨルダン事務所長のマジード・ヤヒアは、こう述べています。「虹彩認証支払いシステムは大きな成果を上げています。この画期的な技術を用いて国連WFPそして連携機関が、ヨルダン最大のキャンプでシリア難民を支援できることはとても喜ばしいことです。この技術は、ヨルダンに暮らすシリア難民たちの買い物のあり方を大きく変えました。より簡単に、より安全に買い物ができ、また支援金の使われ方の透明性も高めることもできるのです」と説明しました。
ザータリで暮らすハナ・ヘラーキさんによれば、このシステムの最大の利点は、便利であることだと話します。「カードをうっかり家に忘れたりなくしたりしてしまっても、もう心配する必要がありません。そばを通りがかったついでに店に立ち寄って、切れている食材を買うことができるのです。」
WFP/Mohammad Batah
このシステムは、UNHCRの生体認証による難民登録データを利用し、ヨルダンの現地法人アイリス・ガード(IrisGuard)社、ヨルダンアリ銀行そして中東決算システム(Middle East Payment System)の協力によって運営されています。
瞳の虹彩が読みとられると、自動的にUNHCRの難民登録データにつながり購入者を認証、そしてヨルダンアリ銀行と中東決算システムを通じた残高の確認後、支払処理が行われ、レシートが出ます。わずか数秒で完了する仕組みです。
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