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WFP、南部レバノンに向けて食糧支援強化

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ベイルート発−レバノン人5人に1人が家を失い、紛争が続き、情勢が悪化する中、WFP国連世界食糧計画は南部レバノンで身動きが取れない人々のために、急速に食糧支援を届けている。

本日早朝、WFPは緊急救援連隊を南部レバノンの二箇所に派遣し、イタリアから当該地域への人道物資空輸を開始した。

「空爆や人的傷害以外にも、日々食糧や水の供給逓減の恐れを抱えている女性と子どもたちがいる。我々は、こういった人々に急速に支援を届けなければならない」と、WFPレバノンの緊急活動調整官アマール・ダオウディは指摘する。

本日のトラック連隊は、窮地に陥った人々を乗せ、シドンとジェジーンへ向かっている。8台のトラックで構成されているジェジーンへの連隊は、90メトリックトンのWFP小麦粉、15トンの肉の缶詰、国境なき医師団(MSF)から提供された毛布や避難所で使われる物資を運んでいる。シドンに向かっている10台で成るトラック連隊は、UNRWAが提供したパレスチナ難民キャンプ用の6台分の物資を含む、18トンの食糧を積んでいる。更に、これらトラック連隊は、UNDP、UNHCR、UNICEFとWHOの医療品と避難所で使われる物資も運んでいる。

今後数日間にわたって、更にトラック連隊が派遣される予定である。WFPは、危険な道路を走行してくれるトラックと、運転手をすばやく動員するために努力を重ねている。燃料の入手が困難なことと、価格の高騰は悩みの種である。

水曜日にティールへ派遣された最初のトラック連隊に同行した職員は、道中、閑散とした村や、食べ物や水を買うお金のない避難民が集結した街を数多く目撃した。避難していた人々は、北へ行く道の渋滞に巻き込まれていた。

「もしこれらの人々を早く助けなければ、更に大きな災難をひきおこすことになる」と、ダオウディは強調した。

WFPはトラック連隊の派遣に加えて、本日イリュシン-76機を使い、人道物資空輸を始めた。ブリンディジにある国連人道備蓄倉庫から送る最初の輸送は、20の一時的な倉庫と5つの発電機を含む。輸送機はシリアのラタッキアに着陸し、物資はシリア国境にあるレバノン行きの国連全体が人道物資を荷積するWFPの拠点、アル・アリダに運ばれる。明日には新たにもう一便の輸送が予定されている。

WFPは、レバノンに向けた人道支援輸送の物流管理をすべての国連諸機関を代表して行っている。WFPは特別物流管理と食糧支援のために、4800万ドルの要請をしており、特に現金の寄付を必要としている。特別物流管理オペレーションだけで資金は3800万ドルかかる。WFPは一月に12,000メトリックトンの食糧と食糧以外の支援物資配給を予定しており、国連諸機関、NGOや国際機関に国連のトラック連隊を提供する予定だ。

国連アピールに対し、最初の支援はレバノン政府からの90メートルトンの小麦粉と、スペイン政府からの635,000ドルであった。オーストラリア、ベルギー、デンマーク、欧州委員会、ドイツ、イタリア、スウェーデン、スイス、アメリカ合衆国を含めた多くの国の政府は、支援に対して前向きな姿勢である。

今回の紛争で、少なくとも80万人が避難民となり、公共社会設備は破壊され、生活必需品や生活に必要不可欠なサービスの不足が発生した。WFPは既に25トンの栄養強化ビスケットをベイルート周辺の95,000人の家を追われた人々に支給を始めた。

WFPは、最も支援が必要なベイルートの学校や公共施設に避難している95,000人、紛争の影響を最も受けた南部レバノンの165,000人、そして紛争から逃れるためにシリアに避難した約140,000人中の50,000人に対し優先的に支援を行う。