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WFP、G8諸国による食糧安全保障への取り組みを評価  世界の貧困層へ更なる支援を要請

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ローマ発

イタリアのラクイラにて開催されている主要国首脳会議(G8サミット)で各国首脳が食糧の安全保障について協議する中、WFP 国連世界食糧計画は、長期的な方策としては農業生産向上を目指すと共に、短期的な方策としては食糧支援を続けていき、二本柱で問題解決に取り組んでいくよう各国に求めた。

ジョゼット・シーランWFP事務局長は、「G8で食糧の安全保障が一つの焦点となっていることは大変よいことです。昨年、食糧価格高騰によって飢餓が蔓延し、30か国以上で暴動が発生しました。食糧が足りないと、人々は暴動を起こすか、食糧を求めて難民化するか、果てには死亡するしかありません。このような選択肢しかないという状況は、決してあってはならないことです。」と述べた。

FAO(国際連合食糧農業機関)が2週間前に発表した統計では、世界の飢餓人口は10億2千万人を突破する見通しである。世界的な経済危機の中、途上国では食糧価格が高止まりし、失業、海外からの仕送りの減少、輸出や投資の低迷によって、飢餓人口はさらに拡大することが予想されている。

飢餓人口は、過去40年間、減少傾向にあったが、今回の危機はそれを大きく覆すものとなった。さらに、昨年の食糧支援量は過去34年間で最も低い水準で、2005年と比べると18%、1995年に比べると35%減少している。

「私たちは次世代を栄養不足や、飢餓、失望で失うわけにはいきません。迅速な飢餓への取り組みは、健全で安定した社会を構築するための長期投資です。」とシーラン氏は訴える。

WFPは、活動資金の全てを各国政府や企業・団体・個人による任意拠出に頼っている。しかし、現時点では2009年の活動に必要な資金64億米ドルのうち、4分の1にも満たない額しか集まっていない。

シーラン氏は「WFPは、世界で最も弱い立場にある人々の生活を守る、最後の安全網です。国際社会は、未来のための農業生産か、今日必要とされている食糧支援の二者択一をするのではなく、両方に取り組むべきということは明確です。」と訴えた。