WFP、東日本大震災被災地へ物資輸送支援
東日本大震災発生後、WFPは日本政府の支援要請を受け、日本人の物資輸送の専門家を日本に派遣し、救援物資を被災地に輸送するための後方支援活動を開始しました。
AFP/Yomiuri Shimbun
ジョセット・シーランWFP事務局長は、「今日、WFPは日本とともにあります。日本はこれまで、世界各地で惨事が起き支援が必要となった時、分かち合いの人道的精神を持って、いつも手を差し伸べてくれました。今回、懸命な救援活動が続く中、WFPは日本の支援要請を受け、未曾有の困難に直面する物資輸送を支援することになりました。」と語りました。
WFPは国連随一の輸送集団であり、困難を極める状況下での物資輸送のノウハウがあります。WFPは毎日、飛行機60機、船40隻、トラック5000台を世界中で稼働させ、物資の輸送が極めて難しい場所に届けています。例えば、銃撃戦が行われていたり、地雷が埋まっていたり、道路や橋が壊れていたり、 洪水や大雪に襲われていたりするような場所でも、道路や橋を修復したり、地雷を除去したり、車が入れない地域では動物の背中に物資を乗せたりするなど様々な工夫を重ね、助けを求める人たちにいち早く物資を届けています。
また、緊急支援を必要とするような事態が発生した時には、WFPは国連全体の支援物資輸送のリーダーとして、国連諸機関を束ね、調整を行い、緊急支援物資輸送の全体指揮を執る役割を担っています。