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WFP、アフリカで初の食糧引換券プロジェクトを実施

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WFP、アフリカで初の食糧引換券プロジェクトを実施

ワガドゥグー発

WFPは16日、アフリカで初となる食糧引換券プロジェクトを開始した。市場に食糧はあるが、価格が高すぎて買うことができない都市部では、このような試みは非常に有効である。

当プロジェクトは、ブルキナファソの首都ワガドゥグーで食糧価格高騰の悪影響に苦しんでいる12万人を対象としている。この地域では、主食のキビやソルガム(雑穀の一種)の価格が去年に比べ25%以上高くなっている。

WFPブルキナファソ事務所長アナリサ・コンテは「状況によっては、食糧そのものを配給するよりも、食糧引換券を配給するほうがより効果的」と述べた。食糧引換券の配給には、食糧輸送費や貯蔵費の削減や、地域経済の活性化などのメリットが期待できる。

引換券はWFPと契約を交わした店舗でのみ利用でき、トウモロコシ、食用油、砂糖、塩、石鹸と交換することができる。1500フランク分の引換券(3米ドル相当)を、一家族・一ヶ月につき最大6枚、6ヶ月間受け取ることができる。店舗は、利用済みの引換券を、WFPの提携先であるマイクロファイナンス機関で現金に交換できる。

3月には、ブルキナファソ第二の都市であるボボ・ディウラッソ(人口6万人)でも食糧引換券の配給が開始される予定。

またこのプロジェクトと平行して、WFPは「プランピードーズ」と呼ばれる子供向け栄養補助食品を配給する。「プランピードーズ」は各種ビタミンやミネラルの栄養分に富んだペースト状のピーナッツで、幼い子供が通常の食事に加えて摂取するためのものである。

昨年の6月に国連機関・NGO・政府が行った調査によると、都市部で生活する人々は、市場で購入する以外に食糧を確保する手段がないため、特に食糧価格高騰と雇用削減の打撃を大きく受けた。