ガザに関する声明
WFP国連世界食糧計画は、イスラエルが人道支援のための一時的な停戦に応じ、国連やその他の支援物資を積んだ車両がガザの人々に安全に届けられるよう、特別な通路を設けるというニュースを歓迎します。
WFPには、ガザの全人口210万人を約3ヶ月間養うことができる十分な食料を備蓄しています。
今回の新たな合意は、イスラエルが以前から約束していた人道支援を、よりスムーズにするための取り組みをさらに強化するものです。具体的にはガザへのトラック搬入を増やすこと、通関手続きを早めること、ガザ内で別のルートを使えるようにすること、輸送隊の近くで軍隊を配備したり銃撃したりしないこと、そして人道支援団体が支援物資の調整に必要な通信機器を持ち込んで使えるようにすることなどが含まれます。これらの対策によって、緊急に必要とされている食料が、遅れることなく飢える人々に届くことを願っています。
WFPは先週、市民と支援関係者を危険にさらす極めて困難な状況下で、350台分のトラックをガザに届けました。これはWFPが、派遣許可を求めた輸送隊の半数あまりに過ぎません。
5月21日の国境検問所の再開以来、WFPは22,000トンの食料をガザに届けてきました。全人口210万人を賄うためには、毎月62,000トン以上の支援が必要です。
ガザ内部のほとんどの人は、支援で受け取る食料が実質的に唯一の食料です。人口の3分の1は数日間何も食べていません。約47万人が飢きんのような状況に耐えています。9万人の女性と子どもが緊急の治療を必要としています。人道支援の不足により人々が命を落としています。
合意された停戦こそが、ガザのすべての市民に対して、食料などの重要な物資を安全に届ける唯一の方法です。