WFPシリアの緊急食料支援に 日本政府から200万米ドルの緊急無償資金協力
国連世界食糧計画(WFP)は、日本政府から200万米ドル(約2億9,810万円)の緊急無償資金の協力を受け、国境を越えてきたレバノン人、レバノンから帰還してくるシリア人、そして受け入れコミュニティのシリア人、計12万5,000人に対して、緊急の食料支援を実施します。
シリアは人口の9割以上が貧困ライン以下で生活しており、長引く紛争やインフレーションなどの経済的な困難に直面しています。人道状況は著しく悪化しており、人口の4分の3にあたる1,670万人が、人道支援を必要としています。
さらに今年9月にレバノンで戦闘が激化して以来、約28万人の避難民がレバノンからシリアに流入しています。人々はすでに深刻な生活状況にあるにも関わらず、流入してくる人々を受け入れており、シリアでの生活はさらに厳しいものとなっています。
WFPは、レバノンからの主要検問所のすべてで、国境を越えて来る人々にすぐ食べられる食品やパン、温かい食事を提供しています。
WFP日本事務所の津村康博代表は「レバノンにおける戦闘激化を受け、レバノンから多くの人々が国境を越えてシリアに流入しています。すでに脆弱なシリア国内の状況は、さらに困窮を極めています。一人でも多くの人に支援を届けられるよう、WFPは迅速に活動を強化していきます。混迷する危機に対する日本政府からの時宜を得たご支援に心から感謝いたします」と述べました。