ソマリアで食糧支援続く

ブアレ発

WFPは、長引く内戦により危機的な状況が続くソマリアで食糧支援を続けている。

8月の収穫前にもっとも食糧難になりやすいこの時期、WFPはソマリア中部のガルガダッド地域において、数多の困難を抱えながらも200万人を対象に食糧支援を展開した。

これらの地域の治安の悪化は深刻で、WFPソマリア事務所のブラウン副所長は、「武装グループがWFPの前に立ちはだかり、支援を求める人々の元へ行かせてくれないことがあります。そういう時は武装グループと話会い、安全が確保されなければ食糧支援ができないことを説明します。武装グループを説得して通してもらうよりほかに、選択肢はないのです」、と話している。

ソマリアでは、2008年8月から2009年1月の間にWFPの職員4人が殺害された。以来、WFPは、職員が安全に食糧支援に従事できるよう、地域社会に協力を求めている。

WFPは、ガルガダッド地域において5才以下の子ども10万人を対象に、食糧を配給し、子どもたちの劣悪な栄養状態の改善に努めている。

現地の支援の様子はこちらのビデオをご覧下さい。