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ジョセット・シーランWFP事務局長による気候変動に関する声明文

ジョセット・シーランWFP事務局長による気候変動に関する声明文
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気候変動は人々の生活を脅かしています。WFP 国連世界食糧計画の職員は日々、私たちの支援を受けている人々が異常気象の影響を受け、さらにひどい飢えに苦しんでいる様子を目の当たりにしています。人々は干ばつや洪水に苦しんでいます。そしてこれらの被害は悪化の一途を辿っています。

数十年に渡りWFPは、気候変動により食糧供給が減少する恐れがある地域において、数多くの適応策を実施してきました。飢餓人口が史上最多の10億人を記録する中、飢餓問題は世界の全ての人に影響を及ぼす課題となっています。

気候変動は飢餓を増大させる要因となっています。食糧危機と経済危機に追い討ちをかけるように、世界中で異常気象が貧困層を襲い、さらに深刻な飢餓が発生しています。過去2年間で新たに1億5千万人以上もが飢餓層に転落し、飢餓に苦しむ人口の割合を半減させるというミレニアム開発目標は、その達成が極めて危ぶまれています。

日本は、全ての人々が食糧、水を確保し、健康な暮らしをすることのできる世界の実現に向けて、人間の安全保障を推進してきました。気候変動の問題は、人間の安全保障の実現へ向けて大変重要な課題となるでしょう。

WFPは、国連事務総長が気候変動問題への解決に向けて行動を呼びかけたことに強く賛同します。また、私(シーランWFP事務局長)は、気候変動サミットの一部として9月22日に開催される「リーダーシップフォーラム」に参加し、気候変動が人々にもたらす影響、すなわち飢餓問題に対し、重点的に取り組むよう国際社会へ訴える所存です。