Skip to main content

食糧配給所に響く銃声−コンゴ民主共和国・食糧支援の現場から

食糧配給所に響く銃声−コンゴ民主共和国・食糧支援の現場から
{SUMMARY TODO}

11月7日 食糧配給所に響く銃声−コンゴ民主共和国・食糧支援の現場から

戦闘が激しさを増すコンゴ民主共和国東部で、WFPは避難民へ食糧支援を続けています。11月7日、WFPが食糧支援を行うキバチキャンプの食糧配給所で砲撃があり、食糧配給が中断されるという事件がありました。東部・中部アフリカを担当するWFP広報官、マーカス・プライアーが報告します。


それは私には遠くから聞こえる花火のようだったが、キバチキャンプの何千という避難民の人々にとってはぞっとするような音だったに違いない。

銃声は一旦止まり、またすぐに始まった。次の瞬間、迫撃砲の一撃が辺りに轟いた。食糧配給所の列に静かに並んでいた人々は一瞬のうちに大混乱に陥り、あらゆる方角へ逃げ始めた。

ある女性は人ごみに押されて、あやうく押し寄せる人々の下敷きになるところだった。彼女は自力で起き上がったが、その顔は落胆と絶望で満ちていた。数メートル離れたところでは小さな子どもが、懸命になだめる兄をよそに止めどなく泣き叫んでいる。子ども達は頼るものもなく途方に暮れていた。

配給は数台のトラックの荷台から人々に直接食糧を渡す形で行われていた。ドライバーはすぐにトラックを移動させ、私たちもすぐに車へ乗り込んだ。ゴマへ向かう途中、何千という人々がありったけの荷物を持って−と言っても多くの人は殆ど何も持っていないが−大きな波となって必死にゴマへ向かっていた。全速で走り逃げる人もいれば、老いた体でゆっくり進む人もいる。

WFPを始めとする国連職員やNGO職員が毎晩、雑魚寝で宿泊しているWFPの施設では、職員たちはすでに明日の業務について話し合っていた。治安が許す限り、キバチへ戻り食糧配給を続ける。キャンプにいる13万5千人以上への食糧支援を完了させなければならないからだ。何があってもこの仕事を終えなければ。

そしてここよりさらに北部で我々の助けを待っている人々たちにどう食糧を届けるか。これが次の課題だ。


募金受付中

コンゴの避難民の方々への緊急食糧支援のため、募金を受け付けています。皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

ゆうちょ銀行から
口座番号:00290-8-37418 加入者名:国連WFP協会 金額:ご寄付額を明記ください。
通信欄: コンゴ緊急支援
※銀行備え付けの振込用紙をご利用の際には振込手数料がかかります。(振込金額・方法に応じて80円〜)

手数料無料口座で
三菱東京UFJ銀行 店名/本店(店番001)
預金種類・口座番号/普通預金 0887110
口座名/トクヒ)国連WFP協会募金口
※領収書発行および寄付金使途指定につきましては、お手数ですが、国連WFP協会事務局 (Tel. 045-221-2515)またはinfo@jawfp.orgまでご連絡ください