日本からの拠出金、食糧難のシリア人に対する緊急食糧支援に
国連WFPは日本政府より、シリア緊急支援活動のための資金として490万米ドルの拠出金の提供を受けました。この拠出金は、シリア国内および周辺国にて、紛争により被災したシリア人80万人以上に対して支援を行うのに用いられます。
カイロ発 2013年10月24日
今回、日本から多額の拠出金を受けたことにより、国連WFPが家を失ったシリア人50万人以上に対し、シリア国内の全14行政区域で、命を救う緊急食糧支援を行うことが可能になりました。また、ヨルダン、レバノン、トルコ、イラクに保護を求めて避難したシリア難民のうち30万人近くにも、日本の拠出金により支援を行うことができるようになりました。
シリア及び周辺国で国連WFPの緊急支援活動の統括責任者を務めるムハンナド・ハディは、「日本からは多大なご支援を継続的に頂いており、心より感謝申し上げます。おかげで、シリア国内でも、また周辺国に避難したシリア難民に対しても、緊急の食糧ニーズに対して対応することができています。日本政府および国民の皆様は、2011年に危機が勃発した頃から継続的にシリアの人々を支援して下さっており、このような長期的なパートナーシップは大変貴重なものと受け止めております」と述べました。
これまで、日本政府からは国連WFPがシリア周辺国で行う難民支援活動に対し1520万米ドルが供与され、主に食糧引換券のプロジェクトに使われています。また、シリア国内で家を失った人に対する毎月の食糧配給事業に対しても、食糧購入費として240万米ドルが供与されています。
シリア国内および周辺国での緊急支援は、国連WFPが全世界で行っている緊急支援活動の中でも最大かつ最も複雑なものです。シリアの紛争により被災した人々に十分な食糧支援を行うため、国連WFPは毎週3000万米ドルの活動資金を必要としています。日本政府のようなドナー国の決意と貴重な支援なしには、この活動は遂行できません。