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ニジェールの人道危機に関するWFP・UNHCR合同声明

アーサリン・カズンWFP事務局長、
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官


ニジェールを訪問したカズンWFP事務局長とグテーレス国連難民高等弁務官
WFP/Rebecca Richards

私たちは今日まで4日間にわたり、人道危機が深刻化するニジェールを訪問しました。
ウアラムやマラディ地域では、例年、食糧備蓄が減る時期よりも早く飢餓に襲われ、家族を養うことが困難になっている家庭が多く見られました。
短期間に相次いだ干ばつ、食糧高騰、不作で大打撃を受け飢餓が蔓延していたところにマリから多くの難民が押し寄せ、事態はいっそう深刻化しています。

飢えに苦しむ人たち(小規模農家や畜産家)は蓄えが底を尽き、失った家畜を取り戻すことが難しい状況です。

このような状況に対し、WFPはニジェールで400万人を対象に食糧支援を行うべく、活動を拡大中です。

また、UNHCRは戦闘が発生したマリから隣国に逃げた16万人の難民を支援しています。

WFPとUNHCRはニジェール政府及び他の支援機関と連携し、必要な緊急支援を届けると同時に、将来、何らかの打撃を受けた場合に備えるための活動も行います。

UNHCRは、ニジェール政府がマリとの国境を閉鎖せず難民を受け入れていることに感謝の意を表します。
UNHCRは不安定な国境地域から難民を、より国の内側にある難民キャンプ等に連れてきています。
しかし、マリの長引く政情不安によりより多くの難民が発生し、ニジェール・ブルキナファソ・モーリタニア等の周辺諸国にさらなる負担がかからないか懸念しています。

サヘル地域(サハラ砂漠南縁の地域)はこれから、食糧備蓄が少なくなる時期を迎えます。
難民や貧しい人たちなど最も弱い立場にある人たちの食糧・栄養状況を守るためには、国際社会は資金面・政治面の両方で責務を果たさなければなりません。

今こそ、迅速に資金面での支援を行い、またマリの危機が地域全体や全世界を脅かすことのないよう、連帯して政治的解決策を模索する必要があります。

支援国・団体等からは早い時期から反響がありましたが、それでも資金が大幅に不足しています。

今年は、食糧備蓄が減る時期が例年より早く訪れ、ニジェールの人々や難民の中でも最も困難な危機にさらされている人たちに対する支援計画は、資金難に直面しています。

雨期が到来すれば通行が不可能になる道路もあり、支援を届けることがさらに困難になります。だからこそ、難民のためのテントなど、支援に欠かせない食糧や物資を雨期の到来前に輸送し、備蓄しておくための資金が必要なのです。

人命を救うための支援は、日に日に難しくなっています。
今日、私たちはニジェールやサヘル地域の国々の最も弱き人々を代弁し、国際社会に訴えます。

今が行動の時です。