私たちは、緊急時に命を救い、食料支援を通して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直りつつある人びとのために平和、安定、繁栄への道筋を構築している世界最大の人道支援機関です
飢餓のない世界を実現するため、緊急時に命を救うための食料支援から、持続可能で強靭な生活を支える活動まで、幅広い支援を提供しています
国連WFPは、123の国と地域で、緊急支援と長期的な開発支援を組み合わせながら、現地の状況や人びとが直面する課題に対応する活動を行なっています
「飢餓をなくす」私たちのミッションに、寄付や技術連携、ボランティアなど様々な形で参加することができます
国連WFPは現在930万人のシリア人が食料不安に直面していると推計しており、このわずか6カ月で140万人増えています。
経済の停滞、シリア経済にとって極めて重要なレバノン経済の急降下、そして新型コロナウイルスの拡大を防ぐためのロックダウン(都市封鎖)措置が相まって食品価格は1年足らずで200%以上上昇しています。
食品価格は紛争前の水準と比べて20倍上昇しており、紛争前4000シリアポンドだった基本的な食料パッケージの価格は現在、7万6000 シリアポンドに跳ね上がっています。家族は食事の回数や1回の食事の量を減らすほか、資産を売って、借金を増やすなど生き残るための過酷な選択を強いられています。
国連WFPシリア事務所代表コリーン・フライシャーは「シリアの家族は既に手に負えない困難を経験し、貯えを使い切り、多くが家をおわれて逃げ、今度は貧困と飢餓の負のスパイラルに陥っています。彼らは万策尽きています」と述べました。
国連WFPは毎月、シリアの14県全土で、弱い立場に置かれた480万人に食料支援を実施するとともに、母親や幼い子どもたちの栄養改善を支援しています。また、学校に通う子どもたちには学校給食や間食を提供し、家族が生活を取り戻すために手を差し伸べています。
国連WFP はシリアで年末までに食料支援を継続するのに緊急に2億米ドルを必要としています。8月までに新たな資金を確保できなければ、国連WFPは今年10月時点で、食料支援と支援する人々の数を大幅に削減せざるを得なくなります。
「家や仕事、家族を養う手段などすべてを失った家族にとり国連WFPからの食料支援は命綱です。われわれはシリアへの支援拠出国に感謝していますが、資金の必要性はこれまでになく拡大しており、シリアの人々を見捨てるわけにいきません」とフライシャー国連WFPシリア事務所代表は訴えました。
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WFP国連世界食糧計画日本事務所
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