ガザで食糧配給開始
紛争が続くパレスチナ自治区ガザで、国連WFPは20日、3万人以上を対象に食糧配給を行います。
これは、すでに食糧難にあった地域で、食糧事情がさらに悪化しないようにするための支援です。また、攻撃により家が破壊された350の家庭に対しては別途、10日間分のパンや缶詰などを提供する予定です。
国連WFPは現在、状況を慎重に見守っており、もし人道支援のニーズが高まるようであればすぐに追加支援を行えるよう、準備をしています。
国連WFPはガザ内の倉庫に、28万5千人の1ヶ月相当に当たる食糧(パン、魚缶、栄養強化されたナツメヤシのスナックバー)を備蓄しています。さらに、ガザの外にも2カ月分の食糧を備蓄しています。
しかし、ガザへのアクセスは通常でも困難であり、紛争が激しくなるようなことがあれば支援を届けることが難しくなるということが懸念されています。
さらに国連WFPは、現地の市場の様子もモニターしています。ガザは紛争前から食糧難に直面しており、人々が家から出られなかったり、商店の在庫が切れたりするようなことがあればさらに食糧難が深刻化する恐れがあります。