国連WFP、資金不足のためルワンダで難民の食料配給を削減
「これは絶望的な状況であり、ドナーからの迅速な対応がなければ、難民への支援を縮小するしかありません。国連WFPはこれまでに寄せられた支援に感謝していますが、私たちはドナーに対し、難民の支援に迅速に駆けつけて追加の資金を提供し、完全な配給量に戻し、長期的な悪影響を回避するよう緊急に訴えています」と国連WFPルワンダ事務所エディス・へイネス代表は述べています。
国連WFPは難民に毎月現金を送金し、地元の市場で食料を購入してもらっています。 一人当たり7,600ルワンダフラン(7.72米ドル)の完全配給で、その人の最低限の栄養所要量を満たす基本的な食品を提供しています。
国連WFPは、2021年3月から6月までの配給削減を回避するために900万米ドル、2021年を通して難民への全面的な支援を継続するために2060万米ドルを必要としています。新たな資金が得られない場合は、今後数ヶ月の間にさらに大きな削減が必要となります。
削減にもかかわらず、国連WFPは、2歳未満の子ども、学童、妊産婦、HIV感染者や結核の治療中の人など、特に脆弱な立場にあると判断された難民に対して、対象を絞った栄養支援の完全な配給を維持します。37,000人の学童を含む合計51,000人の難民が支援されています。
配給の削減は多くの難民が新型コロナウィルスのパンデミックの影響で特に大きな打撃を受けている時期に実施されます。 2020年6月と11月の国連WFPのデータによると、パンデミックの発症以来、難民の間で外部からの援助への依存度が高まっていることが指摘されています。
配給量の削減は、広範な食料不安を引き起こし、潜在的に難民コミュニティ内の緊張の高まりにつながる可能性があります。 2017年末から2018年半ばにかけて、国連WFPは資金不足のために25%の配給削減を余儀なくされました。2018年の国連WFPの調査によると、その結果、食生活が悪い難民家族の割合が2倍になったと報告されています。
2021年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国連WFPは共同で、現在の難民に対する包括的な支援ではなく、ニーズに応じた人道支援に向けて動き出しています。 この取り組みにより、希少なドナーの資源を最も脆弱な人々に優先的に提供することが可能になります。 この戦略はまた、難民のための生計機会へのアクセスを増やすことにも努めていきます。
「この新しいアプローチにより、資金の優先順位をつけ、最も支援を必要としている難民に焦点を当てることができるようになります」とハイネス代表は言う。 「しかし、これを成功させるためには、この重要な段階で難民活動を全面的に支援しなければならず、プログラムのこの新しい方法に移行する際に難民コミュニティの支援を得られるようにしなければなりません。」
包括的難民対応フレームワーク(CRRF)は、ルワンダの負担を軽減するために、難民の当面の人道的ニーズを満たすための国際社会のコミットメントを概説しています。ホスト政府とその善意を支援し、開発の利益を損なうことのないよう、追加の支援が必要です。
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国連世界食糧計画(WFP)は、2020年のノーベル平和賞を受賞しました。 私たちは世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直った人々のために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。