国連WFP、ダボス会議参加 ~「飢餓人口ゼロ」はみんなの目標~
今週、スイス・ダボスで開催される世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)には世界中のリーダーが集結します。国連WFPは10回目の参加となる今年、飢餓人口をゼロにしようという目標を掲げた世界的なキャンペーン、「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」に企業がどのように関わり、推進していけるか、参加者に訴えています。
「ゼロ・ハンガー・チャレンジ」は潘基文国連事務総長が打ち出したキャンペーンで、私たちの世代で飢餓をなくせるよう、政府や企業、市民社会などすべての人に努力を呼びかけるものです。具体的な目標としては、2歳未満の子どもの発育不良をゼロとし、すべての人が一年を通じて十分な食糧を確保できるようにすることなどが掲げられています。
ユニリーバやDSM、MasterCardなどは、国連WFPと連携しその活動を支援することで、すでにこのキャンペーンに加わっています。
飢餓をなくすために企業ができることはたくさんありますが、これは単なる人助けではありません。最近の調査によれば、乳幼児期の慢性的な栄養不良は、その後の人生において収入を得る能力に悪影響を及ぼしていることが明らかになっています。栄養不良は個人に悪影響を与え、ひいては国のGDPを下げる要因となっているのです。
国連WFPは飢餓を重要な課題として国際社会が認識し続けてくれるよう、ダボス会議に参加しています。同会議では、飢餓や栄養不良の問題解決や、貧困、初等教育の普及などについての議論に参加する予定です。