Skip to main content

国連WFP、シリアの包囲地区に食糧を空中投下

国連WFP、シリアの包囲地区に食糧を空中投下
ローマ発-包囲作戦により支援物資が届けられない状況が続いていたシリア東部の町デリゾールに、国連WFPは10日、飛行機から食糧を空中投下し、届けることに成功しました。

食糧投下を行ったのは、ヨルダンのアンマンの空港から飛び立った国連WFPのチャーター機。主に豆類や米など20トン(2,500人の1ヶ月分の食糧)を空中から投下しました。

高空用のパラシュートが装着された26のパレット(荷台)は、国連WFPのチャーター機から空中投下され、うち22パレットが地上にて国連WFPの連携団体であるシリア赤新月社により回収されました。国連WFPは現在、残り4パレットの行方を確認しています。

デリゾールでは、2014年3月から、包囲作戦により20万人以上が閉じ込められています。現地では切迫した食糧不足が報告されており、人道支援が緊急に必要とされていました。今回の食糧投下により、2014年3月以降初めて、国連WFPの食糧支援が町の包囲地区に届きました。

地上では国連WFPの連携団体により食糧配給が速やかに行われることになっており、国連WFPは密に連絡を取り合っています。より簡単にコストをかけずに食糧を届けるには陸路での輸送が基本であり、空中投下はあくまでも最終手段ですが、国連WFPは包囲地区の人々のために、さらなる食糧や他の支援物資の空中投下を計画しています。

2月24日、国連WFPはデリゾールで初めて21トンの食糧を空中投下しましたが、パレットの落下地点が目的地を外れたり、パラシュートの機能不全により積荷が破損したりと、技術的な問題が発生していました。

国連WFPは、シリア全土で毎月400万人の人々に食糧支援を行っています。中でも、支援物資の搬入が困難な地区や包囲地区に住む人々の生活環境の過酷さが懸念されています。

 

 

#    #     #

 

シリアの人々を支えるため、皆様のご支援をよろしくお願いします。

<寄付方法>

▼Webサイトから

▼お電話で 0120-496-819(通話料無料・年中無休)

▼ゆうちょ銀行から
口座番号:00290-8-37418 加入者名:国連WFP協会
※通信欄に「シリア緊急支援」とご記入ください。

▼手数料無料振込口座から
三菱東京UFJ銀行 店名:本店(店番001)
口座種類・口座番号:普通預金 0887110
口座名:トクヒ)コクレンWFPキヨウカイ
※シリア緊急支援の使途指定および領収書発行につきましては、お手数ですが国連WFPまでご連絡ください。

※国連WFPへのご寄付は寄付金控除の対象となります。詳しくはこちらをご確認ください。

【お問い合わせ】国連WFP
電話: 0120-496-819 9:00~18:00(通話料無料・年中無休)
携帯電話・PHSからもつながります。

 

<これまでの記事>

10の事実で知るシリアの飢餓
【#IamSyrian】モハメドからの手紙 ~子どもは私のすべてです。~
【#IamSyrian】フィラスからの手紙 ~両親を忘れられないけれど、今は叔父が父親がわり~
シリアに関する共同ステートメント
縮小していたシリア支援を回復
国連WFP、革新的な虹彩認証技術をヨルダンのシリア難民への食糧支援に導入
国連WFP シリアの5つの包囲地区へ食糧を搬入
【#IamSyrian】 ジャマルからの手紙 ~シリアから持ってきたのはこの金槌だけ~
【#IamSyrian】 ジアドからの手紙~難民キャンプでは郷愁の思いを詠んだ詩ばかりを書いています~
【#IamSyrian】 ナセルくんからの手紙 ~僕はただシリアに帰りたい~
【#IamSyrian】(わたしはシリア人) ~私たちの声を世界に届けてください~
国連WFP事務局長、安保理で発言~シリアでの悲惨な飢餓を防ぐため行動が必要~
シリアの苦しみを終わらせよう
スマホアプリ「シェア・ザ・ミール」当初目標を達成!~次の目標はシリアの母子栄養支援に向けた寄付集め~
シリアの包囲地区に食糧到着
シリア国内で学校給食用のスナックバーの製造を開始
数字で見るシリア支援の今 2015年12月
続報:シリア難民の母、レバノンでの生活に希望を失う
国連WFP、シリア難民の子どもに食事を届ける、無料スマートフォンアプリを公開
シリア難民の母、レバノンでの生活に希望を失う
資金不足でシリア難民への食糧支援を削減
食糧引換券がシリア難民の母の味を支える
避難生活を送るシリアの人々が、いま思うこと
シリア紛争開始から4年 ~10の事実~
シリア紛争、間もなく5年目に ~一人一日、一ドルの支援が命を守る~