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ガンビア:地域と共に進める学校給食プログラム
, WFP日本_レポート
ケレワン発 –学校給食は、アフリカ・ガンビアの10万人を超える子どもやその家族にとって重要な命綱です。ガンビア北部にあるケレワン小学校では、国連WFPが毎日500人以上の子どもたちに栄養豊富な学校給食を提供しています。地域社会との協力や地域の小規模農家と学校給食プログラムをつなぐ取り組みが進んでいます。
地域社会からの協力
ケレワン小学校では、保護者が学校運営に積極的に関わっています。お菓子販売を通しての資金調達や、給食の調理も児童の保護者が行っています。地域社会と国連WFPとが力を合わせることで、給食の内容も、以前より充実したものになっています。この学校の給食には、国連WFPが提供する米、豆、油や、児童とその家族が校内の菜園で作る新鮮な野菜、そして、PTAによって無償提供されるピーナッツバターが使われています。
学校給食は、子どもたちの大切な栄養源であると同時に、毎日学校に通い授業に参加することを後押しします。更に、安定的に食糧を確保することが難しい家庭の負担を減らすことにもつながります。ガンビアでは、少なくとも人口の10%が健康な生活を送るために十分な食糧を摂取できておらず、人口の45%は食糧不足の危機にさらされています。
小規模農家を学校給食プログラムと結びつける
ケレワンでの学校給食プログラムは2012年に始まり、現在では、幼年期発達センターを含む137の学校に広がっています。
国連WFPは、小規模農家と学校給食プログラムを結びつけるため、ガンビア政府と共同で 300トンの食糧を地元の農家から購入しました。学校給食と地域の農業を結びつけることは、農家に安定した供給先を提供し、経済の活性化にも大きく貢献します。また、地域の人びとが、自分たちの力で学校給食プログラムを運営することを促進します。