リビア洪水: 国連WFP、暴風雨で被災した家庭への食料支援をサポート
リビア洪水で被災した家族に支援を届けるため、ご協力をお願いします。今すぐ寄付する
国連世界食糧計画(国連WFP)は、リビアで発生した大規模な洪水により避難生活を余儀なくされている5000世帯以上に、切実に必要とされている食料支援の提供を開始しました。
暴風雨「ダニエル」による洪水で、老朽化した2つのダムは決壊。デルナの地域全体が多くの住民とともに流されました。
12日(火)、国連WFPはパートナー機関のLibAidを通じて、デルナからベンガジに避難してきた2000人に食料が届けられました。
13日(水)には、国連WFPはデルナ市内の4カ所で洪水に見舞われた約700世帯に食料を配給しました。
「今回の壊滅的な洪水は、深刻な政治危機によって多くの人びとが困難な状況に置かれているこの国を襲いました」国連WFPのシンディ・マケイン事務局長は述べました。「悲惨にも多くの命が失われ、デルナでは数千世帯が食料と家を失っています。国連WFPは現地で、地域の救援活動をサポートするとともに、困難な状況にある人びとが立ち直るための支援を行っています。」
港町デルナは最も被害の大きかった都市であり、アルバイダ、マルジュ、ベンガジ、バヤダ、アル・オワイリア、タクネス(ジャバル・アル・アフダル県)、タルメイタ、トブルク、トゥクラ、シャッハト、スーサも被害を受けています。
同国東部で起きた洪水により、道路、橋、水道などの重要なインフラが被害を受け、人道状況が悪化しています。暴風雨と洪水によって、数万人が避難したと推定されています。
国連WFPは、現地のパートナー機関と国連機関を結集し、災害発生から72時間以内に支援を提供するために必要な迅速なアクセスを確保する、Libya Rapid Response Mechanism(リビア緊急対応メカニズム)に属しています。国連WFPは現地当局や国連のパートナー機関と緊密に連携しています。国連WFPの緊急支援活動計画では、今後3か月の間に洪水の被害を受けた地域の10万人に対して、毎月食料支援を行うことを目標としています。
国連WFPリビアでの活動は今回の洪水緊急支援に限りません。洪水発生前から、国内避難民、帰還民、都市部の移民を含む5万2,000人以上を食料と現物支援と現金支援を通じて支援しています。
さらに国連WFPは、学校給食などのレジリエンス構築の分野で政府への支援も行っています。継続的な支援と長期的な施策の実施により、国連WFPはリビアの地域社会が直面する多面的な課題の解決に努めています。
国連WFPは、紛争や気候変動、パンデミック、その他の災害による緊急事態に最前線で対応する人道支援機関として、現在約20の国や地域で危機への対応を行っています。
毎日6,500台のトラック、20隻の船、140機の飛行機を稼働させ、世界の最も遠隔でアクセスが困難な地域に食料やその他の支援を届けています。
国連WFPは、日本やスイスのようなドナーからの資金提供によって備蓄されていた食料により、リビア洪水被災者への最初の支援を即座に行うことができたことに感謝申し上げます。