日本チーム、東日本大震災に際しての支援活動でWFP功労賞を受賞
東日本大震災に際し日本で支援活動を展開したチームが、2011年のWFP功労賞を受賞しました。この賞は、WFPの支援活動において大きく貢献したスタッフに対してWFP事務局長が贈るもので、日本チーム以外では、リビアやスーダン、「アフリカの角」での緊急支援で活躍したスタッフが受賞しました。
日本での支援活動を行うに当たっては、WFP日本事務所および国連WFP協会の職員に加え、世界中から27名のWFP職員(うち15名は日本人)が日本に派遣され、一丸となって、被災地に救援物資を輸送したり、物資倉庫等に使える大型テントを建設したりしました。
先日WFPローマ本部で行われた授賞式には、日本人職員2名が代表として参加しました。
受賞者代表の一人で日本での支援活動のコーディネーターを務めた山﨑和彦(マレーシアより日本に派遣)は、気仙沼市で被災した中学生の言葉(下記)を、授賞式で日本語で読み上げました。
「生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。 命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です。」 そして、「一日本人として、世界中から集まった支援、励まし、連帯の言葉に心より感謝いたします。そして、この支援活動に直接的、間接的に関わった全ての人たちとこの賞を分かち合いたいと思います」と結びました。
また、もう一人の受賞者代表、中井恒二郎(スーダンより日本に派遣)は、「地震の知らせを受け、とにかく日本のために何かしたい、と強く感じました。現場は、かつて目にしたことがないほどに被害を受けており、大きな衝撃を受けました。と同時に、日本の復興に全身全霊で臨むことを決意しました。1年経った今でも、震災から立ち直れずにいる人は大勢います。しかしながら、彼らの涙と悲しみが、微笑みと希望に変わる日が必ずやってくると信じています。」と語りました。