サイクロン「ディトワ」:スリランカ政府主導の対応にWFPも加わる
世界食糧計画(WFP)はスリランカ国内で壊滅的な被害をもたらした、サイクロン「ディトワ」への対応を主導するスリランカ政府を支援しています。
11月28日(土)、サイクロンはスリランカの東部および南部の海岸線を横断し、その翌日に激しい降雨と強風が発生して、国内9州で洪水や地滑りを引き起こしました。これを受けて政府は国家非常事態を宣言し、国の対応を主導しています。
これまでに650人以上の死亡が確認され、360人以上が行方不明となっています。
「人びとは生計手段を断たれ、農地は水没し、作物は失われ、市場の価格は高騰しています」と、WFPスリランカ事務所のフィリップ・ウォード代表は述べています。「食料不足が迫っています。女性や子ども、そして多くの人びとが飢餓の危険にさらされています」。
捜索救助チームが孤立地域への到達を試みる中で、「我々のチームは土のうや給水タンクを配備しています」と加えました。
これまでに150万人以上が被災し、人びとは作物や生活必需品へのアクセスを失っています。約21,000戸の住宅が損壊しました。
「私たちはパートナー団体と協力し、孤立した地域に命を守る支援を届けています。しかしこの災害の規模は、飢餓の大惨事を防ぐために緊急の資源を必要としています」とウォード代表は述べています。
スリランカにある25県のうち最も被害の大きいガンパハ、コロンボ、プッタラムでは、道路や橋、電力インフラの損壊が人道支援のアクセスを妨げ続けています。
数千パックの栄養強化ビスケットやその他の食料支援物資は、到着次第、人びとに即時に提供する予定です。
またWFPは現地活動を強化するために、給水タンク、ディーゼル発電機、潜水ポンプなどの緊急機材を届けています。
私たちは政府や国連のパートナーと協力し、継続的な被害評価を支援するとともに、最も被害の大きい人びとへの支援拡大に備えています。