被災地で活躍 WFP設置の倉庫とプレハブ事務所
WFPは東日本大震災の被災地支援活動の一環として、大型テントのような形の倉庫と、プレハブ事務所を設置しています。これらの設備は、支援活動を行う被災自治体やNGOに提供し、現地で展開されている支援活動を底支えしています。4月28日時点で、25棟の可動式倉庫と22棟のプレハブ事務所を設置しました。
宮城県南三陸町志津川では、WFPが設置したプレハブ事務所は社会福祉協議会による災害ボランティアセンターの事務所として活用されています。
プレハブ事務所の中で業務にあたるボランティアの方々。「この事務所を使うようになってから、冷気とホコリが入らなくなったためプリンターが使えるようになり、効率があがった」とのことです。
同じ敷地内に設置されたWFPの可動式倉庫。
倉庫の一角では、ボランティアの方々が、がれきの中から見つかった写真など、思い出の品を洗い、乾かす作業をしていました。
被災地では屋根のある公共スペースが不足しており、WFPが設置した倉庫は物資保管以外の思わぬ用途にも活用されています。仮設商店街、仮設幼稚園、慰霊祭の会場など、使用目的は様々です。
石巻市に設置された幅10メートル、長さ64メートルの可動式倉庫は、石巻市と自衛隊が支援物資の保管場所として活用しています。両側にドアがついていて、ドライブスルーのようにトラックが倉庫の中を通り抜けることができます。
炊き出し用の食材を積み込む自衛隊員。倉庫の一角は、その日に使う炊き出し用の食材を避難所ごとに仕分けし、出荷まで一時的に置いておくスペースとして使われています。
石巻市の専修大学に設置されたWFP可動式倉庫。NGOによる支援物資の配布所として使われています。また、悪天候の際にはボランティアが寝泊まりするテントが飛ばされてしまうため、この倉庫がボランティアの一時的な避難場所としても使われています。
仙台市に設置された可動式倉庫。ここでは、救援物資の在庫管理のための電子システムの開発が行われています。
東松島市に設置された可動式倉庫とプレハブ事務所。設置されたばかりで、今後、市内の救援物資を運び込むとのことです。
WFPはこのような可動式倉庫を45棟、プレハブ事務所35棟を建設する予定で、今後も被災地で支援活動にあたる団体の活動をバックアップしていきます。