アジア・太平洋地域における新型コロナウイルスへの1年間の対応
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2020年の6月ごろ、新型コロナウイルスの封じ込めが急がれる中、アジア・太平洋諸国はまだパンデミックの影響を感じ始めたばかりでした。
同年の末ごろには、国連WFPが活動・監督するアジア・太平洋地域の国において、約1300万人が新型コロナウイルスに感染しました。この数は、国連WFPが活動する全ての国や地域での感染者数の半分を占めます。加えて、数百万以上の未検出の感染者もいます。
社会経済的な影響は甚大で、この地域では8100万人が職を失ったと推定されています。
バングラデシュでは、都市部の貧困層と脆弱な非貧困層は、平均で70%の収入減少の痛手を被りました。
アフガニスタンでは、深刻な食料不安に直面している人々の数が急増し、人口の42%である1690万人にまで達しました。
この激動の年、それでも国連WFPは辛抱強く支援を続けました。
多くの出稼ぎ労働者が母国に戻ったとき、国連WFPは隔離センターの何百、何千の人々の食料支援を提供しました。
この地域の学校が閉鎖されたとき、百万人以上の子どもたちに必要な栄養ニーズを満たすため、国連WFPは持ち帰り給食を支援をしました。
世界的なサプライチェーンへの前例のない挑戦と国際線の閉鎖の中、国連WFPは1725トンの防護服や衛生用品・医療器具を、最も必要とされる場所へ提供しました。
また、4500人の医療・人道支援スタッフや54トンの必要物資のために、200以上のチャーター便を指揮しました。
また、政府がロックダウンの状況を評価するのに手間取っている場合には、国連WFPはモバイル食料安全保障分析(mVAM)と遠隔地からモニタリングをする専門知識を利用して、食料確保と食料価格における新型コロナウイルスの影響をマッピングしました。
国連WFPは2020年の終わりまでに1660万人を支援しました。これは、前年と比べて480万人多い数字です。