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ガザ地区全域で職員の移動を一時停止ー国連WFP車両の銃撃を受け

WFP vehicles
ローマ - WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は28日、国連WFPの職員が乗った車両が、8月27日夜にワディ・ガザ橋のイスラエル軍検問所から数メートルの地点で銃撃にあったことを受け、追って通知があるまで、ガザ地区での国連WFP職員の移動を一時停止すると発表しました。

被害に遭ったのは国連WFPの装甲車両2台で、ガザ地区中部に人道支援物資を積んだトラックの車列を護衛した後、 ケレム・シャローム/カラム・アブ・サレムから引き返しているところでした。

車両は接近の許可を複数回にわたってイスラエル当局から得ていたにも関わらず、イスラエル軍の検問所に向かっていたところを銃撃されました。運転席側に5発、助手席側に2発、その他の部分に3発、合計で少なくとも10発の銃弾を受けました。乗っていた職員にけがはありませんでした。

職員の安全に支障をきたす事案がこの戦争中に起きたことは過去にもありましたが、取り決めに従って必要な許可を受けていたにも関わらず、国連WFPの車両が検問所の近くで直接撃たれたのは初めてです。今回の事件は、ガザ地区における人道的な支援の場が急速に縮小していることを如実に示すものです。すでに危機的な状況は、アクセスの制限とリスクの高まりによってさらに悪化し、絶望的な食料不安に陥り支援を渇望している人々への食料供給をさらに減少させます。

「これは全く容認できません。ガザ地区で活動する国連WFPのチームの命を危険にさらす、一連の不必要な事件の一つです。昨夜の出来事が示すように、現在の衝突を回避するためのシステムは破綻しており、これ以上保つことはできません。イスラエル当局とすべての紛争当事者に対し、ガザ地区で活動するすべての人道支援関係者の安全を確保するため、直ちに行動するよう求めます」と国連WFPのシンディ・マケイン事務局長は話しました。

人道支援関係者が攻撃に巻き込まれることが多くなっており、ガザ地区で命を救う支援を届けるために多くの困難に直面しています。頻繁で継続している退避命令により、ガザ地区の人々や彼らを支援するための食料支援活動も引きはがされ続けています。先週、国連WFPはガザ地区中部に最後に残っていた稼働可能な3つ目の倉庫へのアクセスを失い、国連WFPが運営する5つのコミュニティ・キッチンの避難も余儀なくされました。8月25日には、デイル・アル・バラにある国連WFPの主要活動拠点に退避命令が出され、私たちのチームは戦争開始以来、3度目の移転を余儀なくされました。

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WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は世界最大の人道支援組織であり、緊急時に命を救い、食料支援を通して、紛争や災害、気候変動の影響から立ち直りつつある人びとのために平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。

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パレスチナ 紛争

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WFP 国連世界食糧計画 日本事務所 広報

富田 絵理葉 eriha.tomita@wfp.org

田中 理子  satoko.tanaka@wfp.org

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