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HungerMap Liveを発表 ― 飢餓データを早期行動に変える最新プラットフォーム

Photo: WFP/photo gallery. Hunger Map Image
【ニューヨーク】世界食糧計画(WFP)は、次世代プラットフォーム「HungerMap Live」を発表しました。このサイトは幅広い食料安全保障データを分析し、予測モデルを活用することで、50か国以上における飢餓対策を支援する強力なデジタル監視・インテリジェンス基盤です。

食料安全保障ニーズが高まる一方、人道支援の資金が限られている現在、HungerMap Liveは、世界で最も脆弱な国々の飢餓状況を、最も包括的かつ最新の形で可視化します。

HungerMap Liveは、WFPが指定する「ハンガー・ホットスポット」と呼ばれる、すでに壊滅的な飢餓に直面している16か国における将来の食料需要を、AIを活用して予測する機能を備えています。研究によれば、食料安全保障の問題を早期に察知することで、大幅なコスト削減と運用効率の向上が可能です。実際、WFPの予測的対応プログラムでは、1ドルの投資に対し最低でも7ドルの節約効果が確認されています。

このプラットフォームの公開は、極めて重要なタイミングで行われました。最も深刻な飢餓状態であるIPC(総合的食料安全保障レベル分類)フェーズ5に直面する人々は、2019年の8万5千人から2025年には140万人へと、15倍に増加しています。

新たに刷新されたHungerMap Liveは、食料安全保障の監視とマッピングに従事する300人以上のWFPのアナリストが収集したデータに加え、多数の信頼できるパートナーからの情報を統合しています。これには、国際的な基準であるIPC、政府が検証済み統計、気候やマーケット、農業、経済のデータなどが含まれます。

Google.orgの支援を受けた予測モデルにより、HungerMap Liveは「現在の世界の食料安全保障の状況はどうか」「どの国・地域に緊急対応が必要か」「その要因は何か」という、3つの重要な視点で見ることが可能です。

WFPのシンディ・マケイン事務局長は「データがなければ、飢餓との闘いは暗闇の中で行うようなものです。このプラットフォームはその状況を変えます。現場からの知見と重要データを組み合わせることで、意思決定者、コミュニティ、人道機関、そしてドナーが、飢餓で命を失う前に行動することができるのです。私たちは、どこで、どのように、なぜ飢餓が拡大しているのかを把握・予測できるようになりました。単に対応するのではなく、先手を打てるのです」と話します。

また、「微量栄養素摂取の十分性」に関するレイヤーを通じて、食料安全保障の状況と食事の栄養価を関連付けています。この栄養分析はゲイツ財団の支援のもと開発され、必須ビタミンやミネラルの不足による「隠れた飢餓」のリスクにさらされる人々を特定するのに役立ちます。

一方で、世界の食料安全保障の監視・分析に対する資金は憂慮すべきペースで減少しており、WFPのデータ収集規模は過去1年で25%縮小しています。

食料安全保障・栄養分析サービス部門のジャン・マルタン・バウアー代表は、「予兆が見えなければ、飢餓を止めることはできません。だからこそ、このデータ収集への資金提供を継続することが不可欠です。それにより、社会は信頼できる証拠に基づく早期警戒システムを持つことができ、新たに生じる危機的な状況や人道的苦難のリスクを、手遅れになる前に世界へ知らせることが可能になるのです」と述べています。

HungerMap Liveは、hungermap.wfp.orgからアクセス可能です。

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世界食糧計画(WFP) は世界最大の人道支援機関であり、緊急時には命を救い、食料支援を通じて人々が紛争、災害、気候変動の影響から立ち直るための平和と安定、繁栄への道を築いています。

 

トピック

飢餓をゼロに イノベーションとテクノロジー 事務局長

お問い合わせ

世界食糧計画 日本事務所 広報
田中 理子  satoko.tanaka@wfp.org

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