紛争で被害を受けたアフガニスタンに大規模な緊急支援
WFPは紛争により避難を余儀なくされた2万世帯以上に対して、緊急の食料支援を届けています。最優先となる食料ニーズに対応するため、影響を受けた人びとには栄養強化ビスケットを配布しています。また最も脆弱な人びとには、2か月分の食料または現金支援を提供します。また子どもや妊娠・授乳中の女性には、必要不可欠な栄養を補うための特別食も配ります。
危険な状況が続く地域ですが、WFPは国境地域の大部分で活動を再開しています。
さらに避難した人びとへの支援は、8つの州に順次届けられます。東部のヌーリスターン州、クナール州、ナンガルハル州、南部のパクティヤ州、ホースト州、パクティカ州へと進み、アフガニスタン南部国境沿いのザーブル州とカンダハル州にも物資を運びます。
「これは危機の連続です。失業や地震などのショックを受け、すでに飢餓に苦しむ人びと、特に栄養不良の母親や子どもを抱える世帯が、今また紛争の最前線に置かれています。見て見ぬふりをすることはできません。アフガニスタンは二つの紛争に挟まれており、さらなる不安定化は何百万人もの人びとをより深刻な飢餓へと追いやり、すでに瀬戸際にある地域への負担も高めてしまいます」と、WFPアフガニスタン事務所のジョン・エイレフ代表は述べています。
2025年10月から続くアフガニスタンとパキスタン国境の閉鎖、さらに中東の紛争激化は、WFPのアフガニスタンにおける緊急対応に深刻な課題をもたらしています。
WFPは迅速に代替策を講じています。たとえば、支援物資の搬入を継続するため、トルコ、ジョージア、アゼルバイジャン、カスピ海、トルクメニスタンを経由しアフガニスタンへとつながる「ラピス・ラズリ回廊」の活用を進めています。ただし、この回廊は極めて重要な代替ルートではあるものの、輸送日数の増加や大幅な追加コストが伴います。
加えて、最近イランが実施した食料・農産物の輸出禁止措置により、アフガニスタン国内の物価はすでに上昇しています。輸出禁止が続けば、生活必需品の不足が懸念されます。まずは国境地域から影響が現れ、最終的には全国的な供給減へとつながる可能性があります。イランとパキスタンという両側の貿易ルートが混乱する中、アフガニスタンの市場はさらに圧力を受け、食料の入手しやすさと価格に深刻な影響が出る恐れがあります。
2026年、アフガニスタンは3つの危機が同時進行する状況に直面しています。
パキスタン国境での敵対行為の激化、イラン情勢の影響、そしてかつてない飢餓・栄養危機です。
現在、アフガニスタンでは3人に1人にあたる1,740万人が緊急の食料支援を必要としています。子どもの栄養不良も急増しており、今年だけで370万人が治療を必要とすると見込まれています。紛争がさらに状況を悪化させる中、飢餓と栄養不良は今後ますます深刻化する見通しです。アフガニスタンは依然として世界で最も深刻な飢餓ホットスポットの一つであり、WFPは命を守る活動を継続するため、支援を強く呼びかけています。
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世界食糧計画(WFP) は世界最大の人道支援機関であり、緊急時には命を救い、食料支援を通じて人々が紛争、災害、気候変動の影響から立ち直るための平和と安定、繁栄への道を築いています。
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世界食糧計画 日本事務所 広報
田中 理子 satoko.tanaka@wfp.org