スーダンでの状況について国連WFP事務局長の声明
ローマ – 4月15日に、スーダンの北ダルフールのカブカビヤで、世界的な飢餓の危機の最前線で命を救う職務に当たっていた国連WFPの職員3人が暴力により死亡した悲劇に、驚愕し心を痛めています。また、同じ事件で別の国連WFPの職員2人も負傷しました。国連WFPは、すでに被害にあった献身的なチームのメンバーの家族に状況を伝えました。この惨事に、私たちは、犠牲となった職員の家族、および国連WFPの職員とともに立ち向かいます。人道的支援活動の中で人命が失われることは一切容認できず、残りの職員の安全を保証するための早急な措置を要求します。
人道支援者は中立的な立場にあり、決して標的になってはなりません。 私たちに対する脅威は、国内で安全かつ効果的に活動し、国連WFPの重要な仕事を遂行することを不可能にします。
また、4月15日に起きた別の事案では、ハルツーム国際空港での銃撃戦により、国連WFPが運営する国連人道支援航空(UNHAS)の航空機1機が大きく損傷を受けました。これにより、国連WFPが国内で人道支援員従事者や救援物資を輸送する能力に深刻な影響が出ました。
進展する治安情勢を確認しつつ、国連WFPは一時的に、スーダンでのすべての活動を停止せざるを得ません。私たちは悲惨な食料難に直面しているスーダンの人びとを支援することに尽力していますが、私たちのチームやパートナーの安全が保証されなければ、命を救うための活動を行うことはできません。
すべての当事者は、現場の人道支援者の安全を確保し、スーダンの人びとに命を救う人道支援を継続的に届けられるよう合意する必要があります。これらが引き続き私たちの最優先事項となります。
(国連WFPのシンディ・マケイン事務局長による声明)
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WFP国連世界食糧計画は飢餓ゼロを使命として活動する世界最大の人道支援組織であり、緊急時に人の命を救い、食料支援を活用して、紛争や災害、気候変動の影響を受けた人々のために、平和、安定、繁栄への道筋を構築しています。
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