シリア支援拡大の鍵は輸送アクセスの改善
スイス・ダボス発 アーサリン・カズン国連WFP事務局長は水曜日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が開催されているスイスのダボスでシリアに関する記者会見を開き、国連WFPはシリア国内での支援を増強するつもりだが食糧を届けるアクセスの拡大が鍵となる、と述べました。
国連WFPは現在シリア国内で、政府が掌握している地域と、反政府勢力が掌握している地域の両方で、およそ150万人に対し食糧支援を行っています。支援ニーズ増加を受け、国連WFPは支援をより多くの人に届けるため準備を進めていますが、これは、シリア国内および周辺でどれだけ食糧をスムーズに輸送できるかどうかにかかっています。
また、資金不足も大きな課題です。国連WFPがシリア国内および周辺国で行っている支援活動は、2億6700万ドルの資金不足に見舞われています。
カズン事務局長は、ダボス会議に集まった政界・経済界のリーダーたちに対し、シリアに目を向けてほしいと訴えました。