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日本政府、パキスタン洪水被災者へ迅速な食糧支援

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横浜発

日本政府は、WFP 国連世界食糧計画のパキスタン洪水被災者への支援活動に対し、600万米ドル(約5億2千万円)を緊急に拠出した。

WFPは、今回の拠出金を活用して高カロリービスケットや小麦粉などの食糧を購入。これらの食糧は、洪水の被害が最も深刻とされるカイバル・パシュトゥンハ州、パンジャブ州の被災者へ配給される。また、日本からの拠出金はWFPのヘリコプターを使った輸送活動にも充てられる。道路や橋などの交通網が洪水によって寸断された地域では、ヘリコプターによる空輸が必要となっている。

WFP日本事務所代表のモハメッド・サレヒーンは、「パキスタンでは、食糧支援を必要としている人が非常に多くいます。このような非常に重要な時期に日本政府から拠出を頂き、心より感謝致します。これで、WFPは、人々の命を守るための支援を届けることができます。今回の大洪水で、被災した人々は全てを失いました。更なる支援が必要です。」と話している。

洪水の発生から今までに、WFPは200万人以上の洪水被災者に一カ月分の食糧配給を実施。インフラが壊滅的な被害を受け、洪水被害が広範囲に及んでいることから、食糧の輸送活動は困難を極めている。WFPはおよそ600万人が緊急食糧支援を必要としていると推計している。

WFPは、パキスタン洪水被災者救済に1億6,400万米ドル(約143億円)を必要としているが、現在のところ、各国からの拠出は6,200万米ドル(約54億円)に留まっている。