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レバノン避難民、厳しさを増す食糧入手

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ローマ発−レバノンでの危機が拡大するなか、WFP国連世界食糧計画は本日、家を追われた多数の人々にとって食糧及びその他の生活必需品の入手が困難になっていることを明らかにした。

「道路や橋が破損し、食糧供給経路はほぼ完全に遮断され、多くの避難住民が影響を受けている」と、ベイルートのアマール・ダオウディWFP調査チームリーダーは述べた。

WFPは紛争で孤立した人々、中でも南部レバノンの人々に対する懸念を強めている。重要な食糧支援をする一方で、現地のWFP職員は他の国連諸機関のために、物流管理や通信の調整を行い、国連職員が安全に活動できるように支援している。

「我々は、援助スタッフが中立且つ公平に活動し、またあらゆる地域に自由に出入りして、本当に援助を必要とする人々の下に、できるだけ早く届けることができるように、全ての紛争当事者に求めています」と、ナイラ・サブラWFP中東・中央アジア局長は語った。

「もし、治安状況が悪化すれば、さらに多くの人々が家を追われ、人道支援が必要になります」と、サブラ氏は加えた。

レバノン政府の統計によると、爆撃が続いた一週間で、約50万人が学校や公民館などの公共施設に避難している。物資が少ない上に移動も危険であるため、食糧の入手は一層困難なものとなっている。

WFPは最も被害を受けた被災者に対する緊急援助計画の最終調整に入っており、その対象のほとんどが女性と子どもである。これは、数日中に発表される予定の国連緊急要請に含まれる予定である。

レバノンは食糧不足問題を抱える国であり、穀物の国内消費の90%を輸入に頼っている。現在の食糧備蓄は1ヶ月から3ヶ月程度であると推定されているが、深刻な社会設備の破壊、高まる社会不安、物価の高騰によって食糧の入手は困難になっている。