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ボブ・ディラン氏がクリスマスアルバムの印税をWFPに寄付

ボブ・ディラン氏がクリスマスアルバムの印税をWFPに寄付
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世界の飢餓人口が急増し、10億8千万人を超えようとする中、ボブ・ディラン氏がクリスマスシーズンに向けて発売するCDの印税をWFP 国連世界食糧計画(WFP)に寄付することになった。WFPは世界最大の人道支援機関で、飢餓撲滅のために世界中で食糧支援を行っている国連機関。

10月12日に発売されるボブ・ディラン氏の新アルバム「クリスマス・イン・ザ・ハート」の印税は、アメリカとイギリスでの売上げ分を除き、今後すべてWFPに寄付される(アメリカとイギリスでの売上げ分は別の慈善団体に寄付される)。この多額の寄付は、食料価格が高止まりし、さらに経済危機が起きたことで生活に困窮している世界の貧しい人々を救い、希望をもたらすものだ。

「世界で飢えている人々が急増し、支援が最も必要とされているこのタイミングで、多額のご寄付をいただけることに心よりお礼申し上げます。この寄付で、クリスマス以降、世界中の餓えている子どもたちに給食を提供することができます。たった30円ほどで、子どもに一杯のおかゆを給食として提供することができます。子ども達は、給食を食べることでより学習に集中し、よりよい未来を築くことができるのです。」と、ジョゼット・シーランWFP事務局長は述べた。

さらに、シーランWFP事務局長は、「世界の飢餓人口は史上最多を記録していますが、一方で食糧支援量は史上最低を記録しています。中でもとりわけ餓えているのは子どもたちです。アメリカやヨーロッパなどでは以前にも増して多くの人が政府の生活支援を受けていますが、世界の8割の国では、自国政府による社会保障というものがほとんど存在しないに等しい状態です。ボブ・ディランさんのアルバムにより、多くの人が救われます。」と述べた。

ボブ・ディラン氏はこうコメントしている。「飢餓というのは解決可能な問題です。ということは、われわれ一人一人が、苦しんでいる人たちを助け、長期的な解決を探るために、何かできることをしなければいけないということです。WFPや他の慈善団体とタグを組んで飢餓問題に取り組めることになり、大変名誉に感じています。」

今年発表された人気アルバム『Together Through Life』に続く、通算47枚目のアルバムとなる本作「クリスマス・イン・ザ・ハート」には、“Here Comes Santa Claus”や“Winter Wonderland”、“Little Drummer Boy”、“Must Be Santa”といった曲が収録されている。