パキスタン国内避難民65万人に食糧支援
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イスラマバード発
パキスタン軍によるタリバン掃討作戦により、パキスタンとアフガニスタンの国境付近では多くの住民が避難民となっている。これを受け、WFPは避難民65万人を対象に緊急食糧支援を開始した。支援対象者には、パキスタン北西部アフガニスタン国境付近のローワー・ディール、スワット、ブネル地区より避難してきた住民20万人を含む。
「WFPは、パキスタン国内の食糧在庫を総動員して、増え続ける国内避難民へ2〜3ヶ月分の食糧支援を準備している」とWFP駐パキスタン代表のウォルフガング・ハービンガーは語った。ハービンガー代表は、「飢えに苦しんでいる家族を支援するのが最優先。」として、拡大する食糧需要へ対応するためには、国際社会からの緊急な支援が不可欠と訴えた。
WFPは、パキスタンでの食糧需要は通常の2倍となるとみており、それに対応できるよう、国内避難民が集中するマルダン、スワビ地区などを中心に支援を拡大している。さらにWFPは、認定された国内避難民全員に食糧支援ができるよう、調整を続けている。
国内避難民の人々は食糧、住居、そして医療を緊急に必要としている。国内避難民の一人、アブデュル・カーンは「とにかく早く逃げなければならなったのです。銃撃が少なくなったのを見計らって身一つで逃げました。亡くなった人を埋葬することも、連れてくることもできなかった。今は私たちを支援してくれる人たちの厚意に頼るしかありません。」と語っている。
「食糧配給が途切れないよう、国際社会からの早急な支援が必要です。」と、ハービンガー代表は訴える。