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アーサリン・カズン国連WFP事務局長声明  後藤健二さんの死を悼んで

アーサリン・カズン国連WFP事務局長声明  後藤健二さんの死を悼んで
ローマ発このたびシリアで犠牲になったとみられる後藤健二さんの死を全世界が悼む中、国連WFPの職員たちは、後藤さんが国連WFPの支援現場を取材してくださった時のことを思い出し、追悼の意を強めています。

国連WFPのシリア難民支援活動を広範囲にわたって報道するため、人生最後の数年間において難民キャンプに何度も足を運ばれた後藤さんは、飢餓のない世界を目指す私たちの同志です。

2012年には、後藤さんはテレビ番組の撮影コーディネーターとしてヨルダンに渡り、国連WFPのシリア難民支援活動について取材してくださいました。番組は広く視聴され、国連WFPの活動について多くの人が知るきっかけとなりました。

後藤さんと仕事をする機会に恵まれた職員は、後藤さんが非常に優れたジャーナリストであり、人々の苦しみに真摯に耳を傾ける正真正銘の人道主義者であったと証言しています。

後藤さんは現場を訪れる際、あらかじめキャンプの子どもたちへのおみやげは何がいいかを聞いてくださいました。限られた時間の中でも、難民の人たちが経験した厳しい現実について話すときは時間をゆっくり取り、彼らの悲しみに寄り添っていました。

悲報に接し、国連WFPの職員はソーシャルメディアを通じて哀悼の意を捧げ、笑顔の後藤さんの写真を公開しました。私たちは後藤さんが、戦時下を生きる人々の姿と国連WFPの支援活動に関心を寄せ、真摯に日本の人々に伝えてくださったことを感謝しています。