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ShareTheMeal: 国連WFPのアプリが2億食のマイルストーンに到達

受賞歴のある国連WFPのアプリが2億食の支援を達成、多くのアプリ利用者が紛争や気候変動などの危機に直面するコミュニティを支援しています。
, Sahar Amer
ガザの避難民家族の避難所として使われている学校で食事をとる少女。 Photo: WFP/Ali Jadallah
ガザの避難民家族の避難所として使われている学校で食事をとる少女。 Photo: WFP/Ali Jadallah

ShareTheMealの原則は単純です。1回の食事であろうと1年分の食事であろうと、あなたにできることをする。そしてそれが変化をもたらすことを知ることです。

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)が提供する食事は、米ドル換算で約80セント、チューインガム1パックの価格よりも安いものです。

2015年のサービス開始以来、ShareTheMealが長い道のりを歩んできたのも不思議ではありません。現在、この国連WFPの公式寄付アプリは、2億食を提供するというマイルストーンに到達しました。これは、国連WFPが現代史上最悪の食料危機に対応する中で、歓迎すべきニュースと言えます。

2023年、国連WFPは78か国の1億7,740万人の人々を支援するために235億米ドルを必要としています。ShareTheMealを使えば、利用者は世界中の子どもや家族に、命を救う食料をシームレスに寄付できるようになります。

マラウイでの国連WFP学校給食支援の参加者。 Photo: WFP/Badre Bahaji
マラウイでの国連WFP学校給食支援の参加者。 Photo: WFP/Badre Bahaji 

ゴール(イエメンからナイジェリア、そしてもちろんパレスチナまで)を選び、わずか85円から寄付することで、利用者は学校給食の取り組み、栄養支援、強靭性構築、持続可能な暮らし、緊急支援などの分野に資金を提供することができます。

数百万人もの利用者のコミュニティ(14の言語、52の通貨、200以上の国にまたがる)があり、105の目標が達成され、2億食のマイルストーンを達成した、このShareTheMealの成果を見てみましょう。

緊急時における人命救援サポート  

危機が発生した場合、寄付は絶望的な状況にある地域社会に命綱を提供します。2022年、ShareTheMealは、4年連続の雨季の不順により2,000万人以上が飢餓に陥ったアフリカの角と呼ばれる国々のための募金活動を開始しました。

このアプリの寄付者のコミュニティは、エチオピア、ケニア、ソマリアの家族のために100万食以上の食事を集めました。これには、牧畜民が自分たちの食料や家畜の飼料を買うための現金支援も含まれています。

ムカカリサさんはルワンダのジサラ県で、国連WFPとCordaidの協力により設立された協同組合のメンバーです。 Photo: WFP/Irihose Mugiraneza Benjamin
ムカカリサさんはルワンダのジサラ県で、国連WFPとCordaidの協力により設立された協同組合のメンバーです。 Photo: WFP/Irihose Mugiraneza Benjamin

2022年2月、ウクライナで戦争が始まると、ShareTheMealは国連WFPの活動と、近隣諸国に避難した女性や子どもを含む被災者を支援するために迅速に行動しました。

この戦争は、第2次世界大戦以来最も急速な強制的人口移動を引き起こしました。これまでに、ShareTheMealの利用者はウクライナの家族に550万食以上の食事を分かち合っており、この数は今も増え続けています。

国連WFPとShareTheMealはまた、パレスチナで進行中の危機の影響を受けた人々を支援しています。この危機によりガザのほぼ全人口(約220万人)が緊急の食料支援を必要としています。

ShareTheMealのコミュニティはこれまでに756万食以上をパレスチナの人々と共有しています。

子どもたちへの教育支援

成人の識字率が世界で最も低い南スーダンでは、280万人の子どもたち(そのうちの53%が女子)が学校に通っていません。ShareTheMealコミュニティは2022年に50万食以上の食事を集め、おいしくて栄養価の高い食事を南スーダンの子どもたちに提供し、生徒の出席率の向上と栄養状態の改善に貢献しました。 

南スーダンのジュバで国連WFPが支援する学校の子どもたち。 Photo: WFP/Eulalia Berlanga
南スーダンのジュバで国連WFPが支援する学校の子どもたち。 Photo: WFP/Eulalia Berlanga

ShareTheMealは世界中で学校給食を支援しています。なぜなら、学校での食事を楽しみにできることは、より多くの子どもたちが授業に出席することを意味し、これにより健康だけでなく、より良い学習や将来的なチャンスといった恩恵がもたらされるのです。

同様に、コロンビアの子どもたち、特に先住民族やアフリカ系コロンビア人のコミュニティでは、子どもたちが学校に通いながらコミュニティの生計を支援することを奨励するために、約30万食が子どもたちと共有されています。コロンビアの子どもたちとの食事の分かち合いの詳細については、こちらをご覧ください。

マイコ県とラ・グアヒラ県で、7月の連休中に配給品を持ち帰る、先住民ワユー族の女性とその孫娘。 Photo: WFP/Sergio Brito
マイコ県とラ・グアヒラ県で、7月の連休中に配給品を持ち帰る、先住民ワユー族の女性とその孫娘。 Photo: WFP/Sergio Brito

気候変動への対応支援

気候変動と食料安全保障の関連性は、ますます明らかになってきています。だからこそ、ShareTheMealは、環境の持続可能性を支持する資金調達目標を掲げています。

例えば、小規模農家が平均年収300米ドルで生活しているエジプトでは、多くの農家が作物を育てるために水や肥料の過剰使用を余儀なくされています。しかし、これまでに共有された37万食は、農民が近代的な土地と水の管理方法を学ぶのに役立っており、すでに生産性が40%向上しています。

カイロ近郊で国連WFPのレジリエンスプロジェクトに参加する女性たち。 Photo: WFP/Amir Moussa
カイロ近郊で国連WFPのレジリエンスプロジェクトに参加する女性たち。 Photo: WFP/Amir Moussa

また、女性が男性と同じ資源を利用できるようになった場合、農業生産高が20~30%増加すると予測されていることをご存知でしょうか?

ルワンダ、ペルー、ザンビアでは、共有された食事(その数300,000食以上)が女性農業者の生計向上を支援しているだけでなく、女性に融資、金融研修、種子、除草剤、肥料などの物資を提供し、事業の成長を支援しています(詳細はこちら)。

ShareTheMealの2億食のマイルストーン達成は、一食一食を分かち合うことが優しさの行為であるだけでなく、より持続可能で公平な未来への一歩であることを力強く思い出させてくれます。

今すぐShareTheMealコミュニティに参加し、国連WFPの飢餓問題への取り組みを支援しましょう。

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