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ノーベル平和賞受賞によせて

国連WFP日本事務所代表の焼家直絵、国連WFP協会会長の安藤宏基からのメッセージ
, WFP日本_レポート

この度、国連WFPがノーベル平和賞を受賞いたしました。
これはひとえに日頃より温かいご支援をいただいている皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

これまでさまざまな形でお伝えしておりますが、世界では気候変動や紛争などにより、深刻な食料不安に見舞われた人々がこの4年間で70%近く増えていました。そこへ今年、新型コロナウイルスの世界的大流行が襲い、食料を必要とする人々の数は更に増えています。最前線の職員たちは、さまざまな困難を乗り越えながら飢餓に苦しむ人々への支援にあたってきました。その努力が認められ、大変うれしく誇りに思います。そしてその職員たちが行う活動を支えているのがご支援者の皆様です。

食料がないと対立や紛争が起こることがあります。私たち国連WFPは食料を届けることで、人々の今日の命を救い、未来をひらき、平和への礎を築いているのです。平和がなければ、飢餓ゼロという世界的な目標を達成することはできません。そして、飢えがある間、私たちは決して平和な世界を達成することはありません。

そのことを今回のノーベル平和賞は広く訴えかけてくれました。これを機により多くの方に世界の飢餓問題について知っていただき、自分にとって身近な問題であると感じていただき、支援の輪が広がることを期待しています。そして私たち国連WFPはこれからも飢餓に苦しむ一人ひとりに向き合い、支援活動を続けてまいります。皆様には今後とも温かいご支援をいただけましたら大変幸いです。

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WFP国連世界食糧計画 日本事務所 代表 焼家直絵

このたび国連世界食糧計画(国連WFP)が、今年度のノーベル平和賞という偉大な賞を受賞したことを、この組織に関わるものとして誠に栄誉に感じております。今回の受賞により、食糧支援が世界の平和を築く礎であるという事が広く認められたことに改めて意を強くしております。

当協会は、国連WFPの民間支援窓口を担う認定NPO法人として、募金活動や企業・団体との協力関係の推進、広報活動を行っています。受賞はこれまで当協会及び当協会を通じて、国連WFPを支えてくださった皆様の永年のご支援の賜物と、深く感謝申し上げると共に、この喜びを分かち合いたいと思います。

世界では7億近い人々が十分に食べることができずにいます。紛争や自然災害、貧困の現場で、飢えに苦しむ人々へ食料を届ける国連WFPの活動を、私たちは大変誇りに思います。この活動は皆様からのご支援を始めとして、ボランティアの皆様、チャリティイベントにご参加いただいている皆様、寄付付きキャンペーンにご参加いただいている企業および消費者の皆様、様々な方にご支援をいただいております。このたびの賞は、こうした皆様すべてに与えられたものと言っても、過言ではありません。

コロナの影響で、途上国を中心に深刻な食料不足に苦しむ人は倍増する勢いです。食料はコロナに打ち勝つ免疫力をつける、命を守る力になります。国連WFPでは支援の計画を大きく拡大し、コロナに負けない世界を作ることに取り組んでいます。

今回の受賞をきっかけに、より多くの方々に飢餓問題に取り組む国連WFPを知っていただければと願っています。これからも、一人でも多くの人へ食料を届けられるよう、引き続き温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会 会長 安藤宏基