Skip to main content

国連WFPの給食支援で育ったニムドマさん、南米最高峰アコンカグア登頂成功

国連WFPの給食支援で育ったニムドマさん、南米最高峰アコンカグア登頂成功
, WFP日本_レポート

3月8日の「国際女性の日」を前に素晴らしいニュースです。子どものころ国連WFPの給食を食べて育ち、2008年に17歳でエベレスト登頂を果たしたネパール人女性登山家のニムドマ・シェルパさんが、2月末、南米最高峰のアコンカグア登頂に成功しました。ニムドマさんは世界7大陸最高峰踏破を目指すネパール人女性の登山隊、「7サミッツウィメンチーム」の仲間と共に登り、これで5大陸の最高峰を踏破しました。

0*h_xDAYb5Whg96gX9.jpg
南米最高峰のアコンカグア登頂に成功したニムドマ・シェルパさん。©Seven Summits Women Team

今回の登頂は強風や大雪に見舞われ、非常に気象条件の悪い中で行われました。登頂開始から9日目、天気がやや回復し、「7サミッツウィメンチーム」のメンバー7名はこの日が唯一のチャンスだと判断し山頂を目指しました。ところがまた天気が荒れ、メンバーのうち3人は凍傷の危険性を感じたことから登頂を断念。ニムドマさんを含む残りの4名が山頂を目指し、雪嵐と強風が吹き荒れる悪天候の中、見事成功しました。ニムドマさんは、「天気が悪くて登頂は無理なのではないかと心配していましたが、ついに成功して、どんなに難しい夢でもかなうと感じました。7大陸最高峰踏破は難しい挑戦ですが、これで残るはあと二つだけなんだ!と思いました。」と語っています。

0*eEAPyorHer5VCyFA.jpg

ニムドマさんはネパール山間部の貧しい農村で生まれ、国連WFPの給食支援を受けながら、学ぶことの喜びを知りました。

「小さい時は、学校に行って給食の残りを持ち返るとお母さんが喜んでくれました。だから学校に通うようになったわけですが、今振り返ってみると、教育は、普通の人をヒーローに変えるすごい力を持っていると思います。すべての女の子が教育の力を得て、自分を高めていけるようになればいいなと思います。」と話すニムドマさん。登山隊の仲間と共に8日、南米で「国際女性の日」を祝う行事に参加します。

「7サミッツウィメンチーム」はネパールの女性だけで構成される登山隊で、すでにアジア、オーストラリア、ヨーロッパ、アフリカの最高峰を踏破しています。今回、南米最高峰を制覇し、残るは北米最高峰のマッキンリーと、南極のビンソン・マシフの二つのみとなりました。

ニムドマさんは国連WFPの「学校給食プログラム」への支援を呼びかけるACジャパンの公共広告キャンペーン「給食でエベレスト」に出演中です。